ロレアルパリが実践女子大学で女性のエンパワメント講座を実施

フランスの化粧品大手ロレアルパリが、実践女子大学にて女性のエンパワメントと人権問題に関する特別講座を実施しました。この取り組みは、全ての女性が自分の価値を信じ、自信を持って輝くことを目指すロレアルパリの理念と、実践女子大学の教育方針が響き合い、2022年からスタートしました。

講義の内容と目的

本年度は3年目の取り組みとして、文学部英文学科の2年生を対象に必修カリキュラム「実践キャリアプランニング」の一環として行われ、60名の学生が参加しました。講義では、ロレアル社およびロレアルパリによる女性のエンパワメントプログラムの紹介の他、公共の場でのセクシュアルハラスメントに対処するための意識啓発プログラム「スタンドアップ」のトレーニングが行われました。

講義は全3回にわたって実施され、学生たちは「スタンドアップ」プログラムの他、企業やブランドの社会貢献活動について調査し、その成果をロレアルパリに評価してもらう課題に取り組みました。学生たちは12のグループに分かれてリサーチを行いました。

奥田真理華のメッセージ

ロレアルパリのブランドヘッド、奥田真理華は、出産と育児を経験した母として、学生たちに「女性だからという理由で諦めず、やりたいことを追求してほしい」と力強いメッセージを発信しました。さらに、女性がキャリアを追求するためには、企業の社会貢献活動を調査し、自分に合った企業を見つけることが重要だと語りました。

学生の声

参加した学生たちからは、「プレゼンを通じて様々な企業を知ることができ、今後の女性の活躍について深く考えるきっかけになった」「妊娠や育児に支援する企業が印象に残った」「多くの企業が女性を支援していることに驚いた」といった感想が寄せられました。これらの声からも、学生たちのキャリアプランに対する意識の高まりが感じ取れます。

ストリートハラスメントとスタンドアッププログラム

ロレアルパリは、NGO団体Right To Beとの協力を通じて、ストリートハラスメントを減少させるための意識啓発トレーニングプログラム「スタンドアップ」を展開しています。このプログラムでは、ハラスメントに直面した際に安全に対処する方法を学びます。具体的には、状況に応じた5つの行動「5D」を提案しています。

1. DISTRACT – 注意を逸らす
2. DELEGATE – 誰かに任せる
3. DOCUMENT – 記録する
4. DELAY – 後で行動する
5. DIRECT – 直接行動する

これにより、学生たちは安全に介入する方法を学び、社会全体でハラスメントに立ち向かう意識を高めることが期待されています。

実践女子大学とロレアルパリの協業

実践女子大学は、女性が社会に貢献できる人材の育成を目指しており、このような取り組みに力を入れています。また、ロレアルパリもその理念に歩調を合わせ、今後も教育機関や企業、団体と連携し、スタンドアッププログラムを広める考えです。どんな環境でも女性が安全で活躍できる社会を実現するため、今後もこの活動が続けられます。