「香害」が話題に
2025-07-22 18:14:31

香りの背後に潜む危険「香害」への意識が高まる夏を迎えて

香りの背後に潜む危険「香害」への意識が高まる夏を迎えて



梅雨から夏にかけて、湿度が高くなり香りが広がりやすくなる季節になりました。そんな中、近年注目を集めている「香害」とは、人工的な香料が原因で不快な症状や体調不良を引き起こす問題のことです。無添加石けんを手がけるシャボン玉石けん株式会社は、2025年6月に行った「香害・化学物質過敏症に関する調査」で、香りに関する意識が高まっていることを明らかにしました。

調査結果の概略



調査によると、人工香料によって「不快感」を感じたと答えた人は77%、体調不良を経験した人は45%に上るという結果が出ました。これは過去の調査結果の中で最も高い数字です。実際、79%の回答者が何らかの香料入り製品を使用しており、その中でも特に柔軟剤とシャンプーが多く使われています。柔軟剤について尋ねたところ、41%の人が「自分の香りが好きだが、他人の香りは嫌い」と感じていることが分かりました。

このことからも香りは気分を高める一方、他人には不快感を与えることがあることが示されています。公の場での香料使用に配慮を求める自治体も増えてきており、香害の認知度も2020年の56%から今年の85%へと増加しました。

社会的な取り組み



シャボン玉石けんは毎年6月・7月を「無香料・無添加石けん月間」と定め、この問題への理解を深める活動に取り組んでいます。今年も新聞での意見広告を展開し、7月25日から27日には北九州の百貨店で「いづつや饅頭×シャボンちゃん」のコラボ商品を販売。これが香害に関する意識向上のきっかけとなることを期待しています。

香害が引き起こす健康問題



香りが心地良いと感じる瞬間もある反面、実はそれが他人を不快にさせ、健康を害する原因ともなるのです。特に柔軟剤を使用する人の約90%が、規定量か規定量より少ない量で使っていると回答しているにもかかわらず、自分の香りは好みだが、他人の香りは苦手という意見には共感が集まっています。このような状況を受け、香害についての社会的な理解と配慮が求められています。

調査結果からの具体例



本調査では、公共交通機関やエレベーター内で香りに不快感を抱いたという体験が特に多く報告されました。例えば、「電車で隣の人の香水に酔った」や、「エレベーターに同乗した際、柔軟剤の濃厚な香りで頭痛を貯まることがあった」といった声が寄せられています。このように、日常生活の中で無意識に香りが影響を及ぼしています。

これからの取り組み



香りに関する意識が高まりつつある中で、シャボン玉石けんはこれからもショートドラマの公開やインフルエンサーとのコラボレーションなど、特に若い世代を引き込みながら香りに頼らない快適な生活を促進していく予定です。

これからの季節、香りの選び方を見直す良い機会です。私たち自身の生活を見つめ直していくことで、より快適な社会を作っていきたいものです。


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