志布志の夏そばが今年も解禁！詰め込まれた想いと魅力とは？

志布志の夏そば、今年も解禁！

鹿児島県の志布志市では、毎年恒例の「夏そばまつり」が7月6日に開催されます。このイベントは、地域の食文化を祝うだけでなく、健康や無病息災を願う意味も込められています。今年で15年目を迎える「志布志の夏そば」は、特に「夏越しの大祓日」である6月30日に夏そばが解禁され、その後のイベントで振る舞われることが多いのですが、今年は加工の関係で7月6日に開催されます。これにより、7月7日から地元の飲食店で夏そばを楽しむことができるようになります。

夏そばの背景と文化

日本では年越しにそばを食べる習慣がありますが、志布志ではその逆で、夏越しを祝い、健康を祈るために夏そばを重視しています。民間では、「茅（ち）の輪」をくぐることで心身の穢れを祓い清める「夏越しの大祓い」の習慣があり、安楽山宮神社ではこの日に特別な儀式が行われます。そして、その後に地元で収穫した新そばが振る舞われるのです。この伝統的な行事は、地方の食文化として非常に重要です。

志布志の夏そばの特徴

「志布志の夏そば」の特長は、温暖な気候で育った「春のいぶき」という品種を使用している点です。この品種は、春にまかれ、梅雨前の初夏に収穫されるため、夏らしい風味が楽しめます。特に地下80mから汲み上げられる清らかな地下水がもたらす滑らかな口当たりと、豊かな味わいは、この地域ならではのもの。また、枕崎産の鰹ぶしを使った甘めのつゆが、この夏そばに絶妙にマッチします。

“振る舞い”と地域のつながり

製造に関わる生産者や地元の関係者の思いは、健康で長寿を願って新そばを食べてもらうことです。このように、料理を通じて人々がつながり、季節を感じながら笑顔になることが何より重要です。地域の農家と手を取り合い、志布志の自然豊かな環境で育まれた素材の良さを最大限に引き出して作られています。

購入・体験情報

志布志の夏そばは、地域内の様々な店舗で楽しむことができます。さらにオンラインショップでも購入可能で、全国に届けられるため、志布志を訪れられない方でもその味を楽しめます。夏そばまつりの際には、特産品の販売やマルシェ、手打ち体験など多彩なイベントも用意されており、訪れる人にとって特別な体験が待っています。