ステマの実態を調査!インフルエンサーや商品の印象はどう変わる?
昨今、SNSを賑わすインフルエンサー。その影響力は日に日に増しており、彼らの発信によって商品購入の意思決定が変化することもしばしばです。しかし、いま一つ注目されているのは、ステルスマーケティング(略して「ステマ」)の存在です。ステマは、企業が行う隠れた広告のことで、消費者に誤解を与える可能性があり、その影響は決して小さくありません。本記事では、最近の調査結果を元に、SNS上でのステマ行為をどのように感じているのか、そしてそれがインフルエンサーや商品の印象に与える影響について掘り下げていきます。
ステマへの認知度とその影響
今回の調査は、ステマの意味を理解している男女373人を対象に実施されました。調査に参加した人たちの多くは、ステマ行為が法律違反であることを理解しており、ステマ規制への認知度は上がっているものの、実際にステマが行われていることに対しては警戒感を強めています。
最初の質問では、「普段よく見ているSNSは?」というものがあり、YouTubeが82.3%、X(旧Twitter)が56.3%、Instagramが55.2%と、YouTubeが圧倒的に人気であることがわかりました。SNSを通じて日常的に情報に触れているため、消費者は敏感にステマを察知しているということが明らかになりました。
特に、調査結果によると74.5%の人がSNSで「ステマでは?」と感じたことがあると回答!さらに、Instagramは過半数の42.9%がステマを感じた媒体として名を挙げ、YouTubeに次いで高い割合を示しました。これは、Instagramのビジュアル重視の特性からくるものかもしれません。
ステマに対する感情と購買意欲の低下
調査では、「ステマを見てどのような気持ちになったか?」という質問に対して、最も多くの人が「警戒」と回答しました。具体的には、54.4%という結果で、続いて「不信感」や「がっかり」という声も多く寄せられました。ステマを見たことによって、消費者は商品への信頼を失い、購入意欲が低下することがほぼ確実であることが分かります。この影響は顕著で、81.8%の人が「購入意欲が下がる」と応え、76.7%が「信頼できなくなる」と述べています。
さらには、82.0%がステマを行ったインフルエンサーや企業の印象が「悪くなる」と考えていることも調査から明らかとなりました。特に「はい」と応えた人の中には、ステマ行為がビジネスに与えるマイナス面に対しての懸念も表面化しています。
ステマとPRの違い
さらに調査結果では、PRや広告表記のある投稿についてどう感じるかという質問にも多くの関心が寄せられました。63.3%の人が「PR表記のある投稿」が購買意欲を高めるとのことです。一方で、約半数が「広告なので買わない」とも感じていることがわかり、ステマがいかに消費者心理に影響を与えるかの示唆を得ることができます。
また、PR表記があると「誠実で好感がもてる」とする人が42.9%存在する一方で、信用しにくいと感じる人も多く「ステマとPR表記」の対立が消費者の意識を揺らしていることが窺えます。
企業側の責任
最後に、調査結果から「ステマは企業側にも責任がある」と考える人が73.2%いたことも見逃せません。消費者は企業が誠実に情報を発信し、透明性を持つことの重要性を認識しています。このことは、今後のマーケティング戦略においても、企業が顧客との信頼関係を築く上で欠かせない要素となるでしょう。
ステマの影響は単なる一過性のものではなく、ブランドや商品の長期的な評価にもつながるため、企業は透明性を重視したコミュニケーション戦略を練っていく必要があります。
このような変化が消費者にとってどのような意味を持つのか、これからも注目していきたいポイントです。
本調査は「薬事法マーケティングの教科書調査」より出典し、詳細な情報は以下のリンクをご覧ください。
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