近年の物価高が生活者の消費動向に影響を与えている中、株式会社オンワード樫山が行った調査では、2026年のゴールデンウィーク(GW)における消費意向が明らかになりました。調査対象は全国の20代から70代以上の男女429名で、結果によると82.1%が家計の支出を見直す必要があると感じています。
家計の見直しとその要因
調査では、家計支出を見直した理由として、「食料品・日用品の値上がり」が65.6%で最も多く、次いで「光熱費の値上がり」が58.1%でした。さらに、「収入が減った」との回答も34.4%に達し、物価高が生活者の暮らしにどれほど影響を与えているかがわかります。これに伴い、毎日の生活費を減らすために、外食やファッション支出を抑える傾向が見られました。
削られた消費と残る消費
物価上昇により、支出を削ったカテゴリーのトップは外食で、50.8%が外食を減らしたと回答。その次に、内食(食材)48.0%が続き、日常の食に関連する支出が大きく影響を受けています。一方、趣味や娯楽は物価高の中でも「削りたくない」支出として位置づけられ、22.6%の人々がこのカテゴリーを守っていることがわかります。
GWの消費意向と潜在的な需要
特に注目すべきは、GWの消費意向です。物価高で削られた外食がGWでは42.9%の人が「使ってもいい」と考えており、特別な機会にお金を使う「メリハリ消費」が鮮明になっています。ファッションも、物価上昇で「削られた」と回答した人が42.7%いましたが、それでもGWに関しては12.8%が「使ってもいい」と回答、潜在的な需要が存在することを示唆しています。
ファッションへの消費意欲
調査によると、ファッション支出への意欲を示す「使いたいが我慢している」という意見は39.4%、余裕がなくて諦めているという意見は22.1%で、合計61.5%が「使用を抑えている」状況が明らかになりました。実際には、39.1%が支出が減っていると感じており、物価高の影響が明白です。しかし、消費意欲は依然高く、ファッションを楽しむ気持ちは消えていないことがわかりました。
節約方法の多様化
節約の手法としては、購入点数の減少が48.3%で最も多く、次いでセールやアウトレットの活用が39.4%でした。また、フリマアプリや古着屋を利用する人も増え、循環型の消費スタイルが定着してきているのが見逃せません。
物価高の影響で、生活者は支出に対して慎重になっているものの、特別な機会には楽しく消費をする意識が見え隠れしています。この調査結果をもとに、ファッション業界は新たな提案を行い、顧客に寄り添ったサービスを提供していくことが求められています。これからのGWに向けて、消費動向を踏まえた賢い選択を心がけることが大切です。