親たちの服薬に対する苦悩と工夫に迫る！子どもと薬の関わり

お子さんの服薬に関する実態に迫る！

「お子さんの服薬に関する悩み」についてのアンケート調査が行われ、多くの保護者がその難しさを語っています。約72％の保護者が「服薬に苦労した経験がある」と回答し、特に「逃げ回る」「吐き出す」などの声が挙がっています。このようなリアルな実態をもとに、子育ての大変さを理解しながら、少しでも楽に薬を飲んでもらう方法を模索していきます。

調査概要

クラシエ株式会社と小学館が共同で行ったこの調査は、0歳から12歳のお子さんを持つ保護者684名を対象に実施されました。調査期間は2025年7月2日から7月22日まででした。

病気の時に困ること

調査によると、最も多くの保護者が困ることは「病院に連れて行くこと」であるとともに、通院や感染対策にも苦戦していることが分かりました。また、「薬を上手に飲めない・飲みたがらない」といった回答もあり、子どもに薬の重要性を理解させることがどれほど難しいかが伺えます。

服薬に苦労する家庭は実に70％以上

さらに、70％以上の家庭が「薬を飲ませる時に苦労した」と回答。特に「粉薬」は子どもにとって最も難しい形状の一つであり、大人が感じない苦味を敏感に感じ取る子どもたちには、服薬が一層のストレスとなります。パウダー状の薬は、むせてしまったり、飲むのを嫌がったりと、実に苦労の多いアイテムです。

服薬のピークは1～3歳

服薬の苦労が最も顕著であったのは1歳から3歳の時期で、特に2～3歳のイヤイヤ期においては、薬の匂いや味に過敏に反応し、拒否反応を示すお子さんが多いことが明らかになりました。いくつかの具体例では、あるお母さまは「逃げ回る子どもを羽交い絞めにして飲ませた」との事例を教えてくれました。このように親子ともに辛い経験が多く挙げられました。

薬を飲ませるための工夫

一方で、保護者たちは「ゼリーに混ぜる」「アイスに混ぜる」といった工夫をしていることが分かりました。子どもの好きな味の食品に混ぜることで、薬の服薬を少しでも楽しい体験にしようとする努力が見られます。ただし、混ぜることで結果的に味が変わり、飲みたくない食品にしてしまうリスクもあるため注意が必要です。

食品に混ぜる際の不安

薬を何かに混ぜる際には、「食べ合わせが本当に大丈夫なのか」や「その食品を混ぜたことでトラウマにならないか」「薬の効果が薄まらないか」といった不安がつきまとうことも明らかになりました。

子どもたちが語る薬への思い

子どもたち自身に薬の好き嫌いについて尋ねると、40％以上が「薬が嫌い」と答えていますが、一方で意外にも39％の子どもたちが「好き」とも言っている結果も出ました。最も嫌いな理由は「まずいから」でしたが、その理由からも「お菓子のような味があれば飲みやすくなる」との期待の声が寄せられています。

新しい商品「おくすりパクッとねるねる」

そんな中、大人と子どもが一緒に楽しくできる新商品「おくすりパクッとねるねる」が発売されました。子ども自身が作る楽しさを体験しながら、お薬の特性を和らげることを目指しています。

実際に試してみた保護者からは、「子どもが薬の時間を楽しみにするようになった」、「作るのが楽しい」といった喜ばしい声が多く挙がりました。これまで苦痛だった服薬時が、今では笑顔に満ちた楽しい時間に変わるかもしれません。