SNSとECの融合で実現！GastroduceJapanの成功事例とは

2025年10月17日、日経MJの一面で取り上げられたGastroduceJapan株式会社。福岡を拠点に、食品ECの支援を行う同社が、わずか数カ月でTikTok Shopにおける食品販売で大躍進を遂げました。今回は、その成功の要因や今後の展望について、詳しくご紹介したいと思います。

顧客のニーズに応じた販売支援

GastroduceJapanは、食品EC及びギフト領域に特化したコンサルティングを行っており、TikTok Shopでもその運用支援を行っています。短期間での急成長は、数多くの食品ブランドが同社の支援を受けた結果であり、特に注目すべきは「下町バームクーヘン」です。このブランドは、出店からわずか2カ月で月商3,000万円を超え、食品カテゴリ1位と総合ランキング2位を獲得しました。

また、他の食品ブランドも日商40万〜100万円と安定した売り上げを維持しており、TikTokの食品カテゴリ日商ランキングでも、上位10商品中の6商品が同社の支援を受けたブランドで構成されています。

成功の要因

GastroduceJapanが成功を収めた理由は、食品専門のノウハウをもとに、SNS時代に適応した販売支援ができたからです。これまで楽天やYahoo!、Amazonなどの既存モールで培った販売設計や購買動線の知識を活用し、TikTok Shopにおける商品登録や広告設定、アフィリエイト設計もスピーディーに行いました。

代表取締役の若松友貴氏は、「食品でTikTokが売れるとはあまり考えられていなかったが、試行錯誤を繰り返した」と振り返ります。単発の動画やライブ配信だけでなく、継続的に売れる仕組みをどう設計するかが、今回の成果に繋がったと考えています。

今後の展開

GastroduceJapanは、食品メーカーやスイーツブランド、地方特産品などの中小食品事業者に対し、「売れる構造」を持たせる支援を全国的に展開する計画です。主な取り組みとしては、提携ブランドを100社体制に拡大し、クリエイターとの連携やライブ配信、UGC（ユーザー生成コンテンツ）、広告運用の支援を強化していく方針です。

さらに、2026年度には海外市場へも進出し、越境ECの展開も考えているとのこと。若松氏は、「食品ECの再現性ある成功法を掴み、食品業界全体の販売モデルを進化させていく挑戦を続けていきたい」と意気込んでいます。