TCBの新たな糸リフト研究が示す患者満足度向上の可能性

TCBの評価される糸リフト施術の新たな知見

美容外科の領域において、施術後の患者の感情や満足度は非常に重要な要素です。今回、TCB東京中央美容外科の奥村公貴医師が発表した研究が、その新たな理解をもたらしました。論文「Predictors of Dissatisfaction After Polydioxanone Thread Lift: A Multicenter Retrospective Analysis」では、ポリジオキサノン（PDO）を用いた糸リフト施術後の不満の原因を特定することが目的とされています。

研究の背景と目的

PDO糸リフトは、最小限の侵襲で若返り効果が期待できる施術として、多くの患者に受け入れられています。しかし、術後の不満についての研究はこれまで少なく、大規模なデータに基づいた分析も不足していました。本研究では、1,500例の患者データを対象に、どのような要因が患者の不満を引き起こすのかについて詳細に調査しています。

研究方法

この研究では、日本全国の美容クリニックから集めたデータを使用し、多施設共同の後ろ向き解析を実施しました。特に、術後の不満（再訪の理由が効果不十分とされる）を中心に、年齢、使用した糸の本数、性別との関連を分析しました。さらに、Youden指数を用いたROC解析を通じて、最適なカットオフ値を算出しました。

研究結果の概要

研究の結果、術後に不満を感じる患者は全体のわずか3.4%、51名でした。満足度に関する予測因子としては、年齢（オッズ比1.06）と糸の本数（オッズ比1.09）が挙げられました。特に、年齢43歳以上で、使用した糸が10本以上だった場合に不満のリスクが高まるという結果が得られています。これらの発見は、術前に患者に対して現実的な期待値を示すことの重要性を改めて喚起させます。

結論

この研究によって、高齢であることや多くの糸を使用することが、PDO糸リフト施術後の不満を予測する重要な因子であることが明確になりました。TCBのようなクリニックでは、患者一人ひとりの状況に応じた施術プランを提供することが不可欠です。今後は、年齢や糸の選択に基づいたアプローチの改善が期待されており、これによって満足度の向上が図られることが願われます。

TCBは、今後も患者の満足度向上に向けた研究活動を続け、カウンセリングや施術において高い水準を維持していくことを目指しています。また、他の研究成果においてもさまざまな施術のリスクや効果を明らかにし続けることで、安心して美容医療を受けられる環境を提供していく意向を示しています。