ロエベが紡ぐクラフトの世界
2025年3月29日から5月11日まで、東京・原宿で『ロエベ クラフテッド・ワールド展』が開催されます。この展覧会は、ロエベの革新的なアプローチとクラフトの文化を体感できる素晴らしい機会です。ファッションだけでなく、深いアートやカルチャーへの敬意が織り込まれたこのイベントは、特に注目したいです。
1. 展覧会の背景
本展は、ロエベが1846年にマドリードで創業した後、どのように進化を遂げてきたかを多角的に紹介します。特に、OMAとのコラボレーションでデザインされた展示空間は、観客をインタラクティブな旅に誘います。日本はロエベにとって特別な国であり、1973年には日本橋三越本店に初の海外店舗を開店しました。以降、文化的な対話が続いており、今回の展覧会もその一環です。
2. 展示内容とインタラクティブな体験
展覧会会場には、1846年の創立を起点に「手から生まれたもの」とテーマにしたエリアが設けられています。ここでは、初期の製品や名作バッグの模型などを通じてロエベの歴史をたどります。また、「スペインへようこそ」の部屋では、ロエベの故郷であるスペインの風景や文化が豊かに描写され、観客を幻想的な世界に引き込みます。
ロエベのアトリエを模した空間では、職人がどのようにアイコニックなバッグを生み出しているのかを知ることができます。裁断から組み立てに至るまで、手仕事の重要性が強調されています。さらに、特に魅力的な「クラフトによる連帯」セクションは、世界各地のクラフト技術を支援するロエベの取り組みを紹介します。
3. 特別展示とコラボレーション
東京での開催を記念して、特に注目すべきなのが、LOEWE FOUNDATIONによる文化プロジェクトの紹介です。大西家のように400年以上も茶の湯釜を作り続けてきた技術者のドキュメンタリー映像や、素晴らしい作品を持つクラフターたちも一堂に取り揃えています。
また、展示エリアには夜になると発光するネオンのファサードや、来場者に配布される特別なステッカーが施された階段、さらには限定アイテムが揃ったギフトショップも併設されます。
4. 体験を超えるアート
最後に、「意外な対話」というエリアでは、ロエベのコラボレーションプロジェクトからインスパイアされた芸術作品が展示されており、訪れる人々を驚かせること間違いなしです。その中には、スタジオジブリの作品をモチーフにした「ハウルの動く城 バッグ」にも出会えるかもしれません。
「ロエベ クラフテッド・ワールド展」は、ただの展示に留まらず、手仕事やクラフトの精神を感じる体験が詰まった空間です。特にアートやファッションに興味のある人には、ぜひ見逃せないイベントでしょう。
開催概要
- - 会場: 東京都渋谷区神宮前6-35-6 (JR原宿駅徒歩2分)
- - 開催期間: 2025年3月29日(土) - 5月11日(日)
- - 時間: 9:00 - 20:00(最終入場 19:00)
- - 入場: 無料(予約制)