銀座英國屋のカムバックパス制度について
銀座英國屋が3年前に導入した「カムバックパス制度」は、退職者が一定期間内に復帰できる仕組みです。この制度は従業員が家庭やキャリアの事情により職場を離れた後でも、再度その経験や情熱を生かして働くことを可能にします。
カムバック文化の実績
実施から3年で、制度を利用した復帰者は1名ですが、これ以前からも自然なカムバック文化が根付いています。過去には5名の社員が再入社し、その中にはフィッティング専任技術者として活躍した方もいました。このような実績は、企業が「信頼できる仲間」として元社員を再び迎え入れる姿勢を示しています。
特徴的な制度の内容
カムバックパス制度の主な特徴は、以下の通りです:
- - 対象者: 服務規程を順守し、良好な人間関係を築いていた社員
- - 待遇: 退職時と同額以上の給与
- - 復職条件: 定年未満、健康状態良好、社会的信頼を保持していること
この制度は、「単なる再雇用」ではなく「働きがいを感じられる環境作り」に重きを置いています。そのため、再雇用された社員は現場スタッフや管理職からの支援を受け、スムーズに復職できます。
信頼を重んじる企業文化
銀座英國屋がカムバックパス制度を導入した背景には、企業が大切にしてきた「信頼」の価値観があります。お客様に信頼を与える装いを提供するだけでなく、社員との関係においても信頼を重視しているのです。一度離れた社員の努力や誠実さを重んじ、「戻ることを恥じない環境」を整えています。
働きがい文化の要素
銀座英國屋では、「働きがい」を以下の4つの要素で育んでいます:
1.
成長の実感: 社員が自己成長を実感できるよう、試行錯誤を評価し価値ある目標を実現する機会を提供しています。
2.
チームワーク: 組織の一体感を感じるために、部署間の連携や協力体制を強化し、挑戦する社員を支え合う文化を築いています。
3.
公平感: 社員が公平に評価されていると感じられるよう、納得性の高い評価制度を導入し、信頼感を醸成しています。
4.
誇り: 自身の貢献を通じて、仕事や会社に誇りを持てる環境を整えています。
今後の展望
今後は、カムバックパス制度の運用をさらに強化し、社員同士のつながりを深める施策を進めていきます。また、希望者に会社の状況を共有することで、離職後も銀座英國屋との関係を感じられるような仕組み作りも行います。
銀座英國屋の歴史と信念
銀座英國屋は1940年に創業以来、フルオーダースーツを提供することで、信頼されるブランドとしての地位を築いてきました。フィッティングに特化した専門家と若手育成に力を入れた工房を有し、独自のスタイルを持つことで他店との差別化を図っています。
終わりに
銀座英國屋のカムバックパス制度は、元社員に新たな挑戦の場を提供し、制度が育む信頼の文化が働きがいを生み出しています。このような取り組みが、ますます信頼される企業へと成長する未来を予感させます。