最近、多くの読者を魅了しているのが、柴田ケイコさんと苅田澄子さんの新作絵本『おばけずし』です。本書は、2024年12月に初版が刊行されたばかりですが、すでに重版が決定したほどの人気ぶりです。著者のコンビは、おばけが握るカラフルなお寿司の物語を通じて、子どもたちの想像力をかき立てるユーモアが満載です。
物語は、常にお客さんが少ないおすし屋さん「はっちゃん」が舞台。彼のふとしたつぶやきにより、おばけたちが慢性的な悩みを解消しにやってきます。おばけがどのようにお寿司を握るのか、そしてそのお寿司がどんな味わいか、想像を掻き立てるシーンが随所に織り交ぜられています。読者は、おばけと一緒に楽しいお寿司作りに参加できるかのような感覚が楽しめるでしょう。
金高堂書店本店や高知蔦屋書店など、現在パネル展も開催中で、多くの人々がこの魅力的なお話に触れています。展覧会では、おばけのかわいいイラストが掲示され、その間に本書のストーリーが紹介されています。本書を手に取ることで、さらに物語の世界観に浸れるような特別な体験が提供されているのです。
さらに、著者たちのメッセージも心を打ちます。柴田ケイコさんは、「おばけが作るカラフルなお寿司って一体どんな味がするのか、想像するだけでワクワクします。」と語っています。また、苅田澄子さんも「おばけが握ったお寿司は、恐らく形も見たことのない独特なものが出てくるかもしれない。そんな想像を楽しんでもらえたら嬉しい。」と話し、物語に込められた楽しみを伝えています。
美しいイラストとユーモアあふれるストーリーが交わる『おばけずし』は、単なる子ども向けの絵本にとどまらず、大人にも楽しさを提供してくれる一冊です。読むたびに新たな発見があり、子どもたちと共に楽しみながら想像力を広げられることでしょう。
本作品は、家族での読み聞かせにもぴったり。子どもたちと一緒に、おばけのお寿司を想像したり、実際に何を食べてみたいかを話し合うのも楽しい時間になります。ぜひ、本書を手に取って、おばけたちと一緒にユーモアあふれる寿司の世界を体験してみてください。今後の展開にも目が離せません!