資生堂が生成AI活用のチャットボットを導入し接客を進化させる

資生堂が生み出した新たな接客体験

資生堂ジャパンは最近、店舗での顧客への接客および応対の質を向上させるために、生成AIを利用した独自のチャットボットを導入しました。このチャットボットは、パーソナルビューティーパートナー（PBP）と呼ばれる美容アドバイザーが使用する情報検索端末「ビューティー・タブレット」（B-TAB）に組み込まれています。

このプロジェクトは資生堂、資生堂インタラクティブビューティー社、アクセンチュア社の三者によって共同開発され、2025年7月から本格導入される予定です。これにより、PBPが効率的に情報を検索・閲覧・問い合わせできるようになり、顧客への応対にかかる時間が延び、接客の質が向上します。

顧客のニーズに寄り添う

近年、化粧品を選ぶ際の顧客のニーズは多様化し、高度化しています。そのため、パーソナライズされた情報や美容体験、優れたサービスの提供がますます重要となっています。資生堂は、人間が持つ共感や体感、おもてなしの心を大切にしつつ、AIチャットボットを通じて顧客の期待に応える接客を目指しています。

B-TAB AIチャットボットの特長

このAIチャットボットが持つ主な特長は、以下の通りです。

1. 高速かつ正確な情報提供

チャットボットは、様々な商品やブランド、プロモーションに関する情報を自然言語で検索でき、複雑な問い合わせにも迅速に答えることができます。これにより、お客様は求める情報を効率的に手にすることが可能です。

2. 店頭業務の効率化

従来、PBPは社内ルールや施策に関する資料の場所を特定するために営業や内勤スタッフに問い合わせていましたが、新たなチャットボットの導入により、情報取得が容易になりました。これにより、尋ねる手間が省かれ、スタッフの応対業務も軽減されることが期待されています。

AIチャットボットは、アクセンチュア社の「Accenture AI Powered Back Office」を採用しており、店頭や社内セミナーなど、さまざまな場面において最適化されている点も特徴です。このサービスは、ユーザーの質問にAIが素早く答えを見つけ出し、簡潔に回答します。

美の力を信じて

資生堂は、「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD（美の力でよりよい世界を）」という企業の使命のもと、デジタルトランスフォーメーションを加速させています。これを通じて、パーソナルな美容体験を提供し、誰もが持つ「自分らしくありたい」という願いを、資生堂の持つ美の力で支えていくことを目指しています。

この新しいチャットボットの導入により、今後の資生堂の接客スタイルがどのように進化していくのか、多くの美容ファンが注目しています。