新たなバレエの扉を開く『ウルフ・ワークス』
バレエと文学が融合した現代の作品『ウルフ・ワークス』が、映画館で特別上映されることが決まりました。この作品は、英国ロイヤル・バレエ団の振付家ウェイン・マクレガーが手がけ、20世紀の偉大な作家ヴァージニア・ウルフの代表作を基にしたものです。
本作では、ウルフの名作『ダロウェイ夫人』『オーランドー』『波』をコンセプトとし、全く異なる3部構成の振り付けが展開されます。特に注目すべきは、ナタリア・オシポワのクラリッサ役です。彼女の圧倒的な演技力とダンスが、現代バレエの新たな魅力を引き出しています。
映画館での体感が魅力
本作は、5月15日からTOHOシネマズ日本橋等で1週間限定で公開されます。その場に存在するような迫力や臨場感を、スクリーン越しに体感できるのは映画ならではの魅力です。大画面で観ることで、バレエの細かな動きや新たな発見があるでしょう。
日本人ダンサーの活躍
さらに、金子扶生や前田紗江などの日本人ダンサーたちも数多く出演しており、彼らのパフォーマンスにも期待が寄せられています。舞踊評論家の森菜穂美氏は「現代バレエの革命的な作品に触れて、舞台の魅力を感じてほしい」と語っています。
各パートの魅力
第1部『ダロウェイ夫人』をテーマにした『I now, I then』
このパートでは、社交界の女主人と退役軍人の二人の人生が交差します。オシポワが演じるクラリッサは、彼女の少女時代を演じる前田紗江と共に、心の深淵に迫る葛藤を表現します。
第2部『オーランドー』を基にした『ビカミングス』
このパートは、金子扶生を始めとする多彩なダンサーたちが、SF的な演出の中で時の流れを超えたダイナミックな動きを見せます。彼らの息をのむようなダンスは、観客を虜にするでしょう。
第3部『波』をモチーフにした『火曜日』
ウルフ役を演じるオシポワが、海のようにゆったりとした動きで夫とともに最期の時を迎える様子が描かれます。このパートには、ウルフのエッセイの朗読も取り入れられており、文学的な深みが増しています。
特別な音声記録
また、作品の冒頭には、ウルフ自身のエッセイ『職人の技術(クラフツマンシップ)』の録音が使用されており、彼女の思想を感じることができます。さらに、名優マギー・スミスやジリアン・アンダーソンがウルフの言葉を朗読する音声が作品に深みを与えています。
このような芸術作品が集約され、「英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ」という新しい映画体験が誕生。映画館で優雅で深遠なバレエの世界に浸る贅沢なひとときを、ぜひお楽しみください。公式サイトやSNSで最新情報もチェックしてください。