工芸プロジェクト「ORIZARA」
2025-05-22 15:35:45

タカラベルモントが手掛ける工芸プロジェクト「ORIZARA」で持続可能な未来を提案

持続可能な未来を形にする「ORIZARA」



タカラベルモント株式会社(大阪市中央区)と金森合金(石川県金沢市)、読売新聞社(大阪市北区)は、環境に配慮した工芸品「ORIZARA」を開発しました。このプロジェクトは、2025年に開催される「大阪・関西万博」と連動しており、歴史と技術を融合させた新たな試みとなっています。

「ORIZARA」とは?



「ORIZARA」は、タカラベルモントが製造過程で生じる使用済みのヘアカラー剤アルミチューブと、新聞製作時に使用されるアルミ版を素材として用いたアルミ製の器です。この作品は、持続可能な未来社会のためのアイデアを具体化したものです。江戸時代から受け継がれる金森合金の技術を駆使し、環境に優しい工芸品として仕上げられました。

未来を見据えたデザイン



デザインは、タカラベルモントが手掛けており、大阪ヘルスケアパビリオンでの展示にも力を入れています。「折り紙」からインスパイアを受けた独自の形状は、シンプルでありながらも現代的な感性を反映しています。これは、日本の伝統美と現代技術が融合した成果です。

工芸品の制作プロセス



工芸品「ORIZARA」の制作は、まず使用済みのアルミ製チューブや刷版を高温で溶解します。この工程で、内容物であるカラー剤やインクが燃焼し、清浄なアルミニウムが生成されます。金森合金では、この金属を江戸時代からの砂型鋳造技術で成形し、新たな命を吹き込むのです。

環境んに優しいリサイクル



アルミニウムはリサイクルが容易な素材で、再利用することで製造時の約97%のエネルギーを削減できます。日本国内での使用済みアルミチューブは年間2500トン以上の量が見込まれており、このプロジェクトはその資源を有効活用する機会ともなります。

サステナブルな社会を目指して



「ORIZARA」は、2025年5月27日から6月1日までの間、「大阪・関西万博」内で開催される「饗宴!匠が演じる日本美の世界」で初めて展示・販売されます。この展示は、日本各地の匠たちが集まり、伝統的な技や感性を披露する場となり、未来志向のエコロジーを体現するものです。

今後の展望



イベント終了後も、3社は「サステナビリティ×工芸」をテーマにした活動を続けていく計画です。「ORIZARA」は、単なる工芸品にとどまらず、持続可能な社会の実現に貢献する新たなプロジェクトとして位置付けられています。未来に向けたメッセージを強く発信する、「ORIZARA」にご期待ください。


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