アパレル物流の効率化を目指す「アパレル物流研究会」に豊島が参加
豊島株式会社は、アパレル業界の物流システムの改革を目指す「アパレル物流研究会」に新たに参画したことを発表しました。この研究会は、株式会社アンドエスティHD、株式会社バロックジャパンリミテッド、株式会社TSIホールディングス、株式会社ユナイテッドアローズという他の4社と協力し、業界全体の物流課題の解決を目指しています。
共同輸送実験の成果
豊島は、ドライバー不足を解消するための共同輸送実験を実施し、その結果を公開しました。この実験では、トラックの手配の難易度や運行上の負荷軽減に成功したことが確認されました。これにより、物流が効率的に行える体制を整えることができる見込みです。さらに、各社が直面している物流課題を共有し、意見を交わすことで、業界全体の効率化と持続可能な物流モデルの実現を図っています。
ドライバー不足の現状
現代の日本では、ドライバー不足が深刻な問題として取り上げられています。実際、国内の車両稼働台数は2011年と比べて約35%も減少していて、海上コンテナ輸送を担うドライバーの平均年齢が52.6歳と高齢化が進んでいます。新規の参入も難しく、運賃の上昇が続いている状況です。そのため、今後、運送業界の持続可能性を保つためには、効率的な物流の構築が不可欠となっています。
共同輸送スキームの詳細
「アパレル物流研究会」では、今後の共同輸送に向けた2つの主要なスキームを構築しています。一つは下関港を利用した共同輸送、もう一つは東京港からの共同輸送です。
1.
下関港からの共同輸送 では、中国から輸入した貨物を下関港で集約し、フェリー輸送を用いて各社の物流センターへ共有運送します。これにより、運行回数や運行時間を大幅に削減することが可能です。
2.
東京港からの共同輸送 では、東京港で収集した貨物を共同で運送し、効率よく物流が行えるように工夫されています。こちらも、運行時間の短縮が期待されています。
実証実験の成果と環境配慮
実証実験では、共同輸送スキームを活用することで、従来のリードタイムを維持しつつ、ドライバーの運行時間やCO2排出量の削減も達成しました。特に、下関港からの共同輸送では運行回数が半減し、ダイレクトに運行距離も短くできました。
数値で示すと、下関港の共同輸送ではCO2排出量が約37%削減され、東京港からの輸送でも従来と同水準で運行を維持しています。これにより、環境への負担を最小限に抑えつつ、効率的な物流体制を構築できる可能性が示されました。
今後の発展と参加企業
「アパレル物流研究会」は、実証実験で得られた知見をもとに共同輸送スキームの拡大を進めていく方針です。参加企業も増やし、ネットワークを広げることで、より多くの企業と協力し、持続可能な物流システムの確立を目指します。
このように、豊島株式会社や他の企業が共同で行う取組みは、アパレル業界だけでなく、広く社会全体の持続可能性に寄与することが期待されています。物流の効率化と環境配慮が両立する未来を、行動を通じて切り拓いていく「アパレル物流研究会」に今後も注目していきましょう。