今年、デビュー40周年を迎えた国民的ロックバンドTUBEが、特別な日である6月1日に20年ぶりにハワイで公演を行いました。この特別なイベントは、WOWOWによってライブ&ドキュメンタリー番組として放送される予定です。7月26日(土)には、TUBEのハワイ公演の模様が独占放送されることが決定しています。
公演の直前、5月28日に、ビザの問題で開催が危ぶまれるという衝撃のニュースが日本中に広まりました。しかし、関係者の尽力により2日後には無事にビザが下り、メンバーは急いでフライトを手配。ホノルルに到着した彼らは、すぐに会場に入りリハーサルを行いました。直前のトラブルで多くのスタッフが現地に来られないという逆境の中、メンバー自身が楽器のセットアップを行うなどして、公演に臨みました。彼らのその挑戦は、まさに初心を思い起こさせるものでした。
現地には約4000人の日本からのファンと、地元の観客が集まり、合計で約6000人の熱気に包まれた屋外ステージが設けられました。メンバーが登場すると、現地の花の首飾り「レイ」で迎えられ、その瞬間、会場は一気に盛り上がります。前田亘輝が「ゆずれない夏」を歌い始めると、歌詞が彼らの苦しい道のりと重なり、観客の涙を誘いました。
デビューシングル「ベストセラー・サマー」の演奏では、メンバーが見せる息の合った演奏とともに彼らの成長を感じさせます。また、1987年にリリースされた「憧れのハワイ航路」では、観客からの歓声が響き、「ハワイ」のコールアンドレスポンスが会場を包みました。フラダンサーズを迎えた「SUMMER DREAM」や「Beach Time」もまた、温かいハワイの雰囲気を感じさせるアレンジとなり、新たな体験を提供しました。
今回の公演では、「Purity -ピュアティ-」や「SHA LA LA」といった楽曲も華やかに披露され、特に「さよならイエスタデイ」ではメンバーが観客を煽り、会場全体に祝祭的な雰囲気がつくり出されました。サプライズゲストには、冬の女王と称される広瀬香美が登場し、彼らの新曲「ロマンス・イン・ザ・サン」が初披露されることに。
最後には、彼らのシンボル曲とも言える「Keep On Sailin’」が演奏され、ツアーの新たな章の始まりを印象付ける締めくくりとなりました。この公演を経て、TUBEは日本中のファンに向けて40周年ツアーを開始することも発表しました。
WOWOWでは、ハワイ公演の模様を豊富な映像で独占放送します。バックステージのハプニングやメンバーの素顔に迫るドキュメンタリーも楽しめる内容に。貴重な瞬間を見逃さないでください。
彼らの特別な公演が、どのように観客の心に響くのか、非常に楽しみですね。66年分の愛を胸に、TUBEのこれからがますます期待されます。