第九のきせきの魅力
2025-09-18 11:26:50

視覚と聴覚で楽しむインクルーシブアート「第九のきせき」日本各地で開幕

視覚と聴覚で楽しむインクルーシブアート「第九のきせき」が全国行脚を開始



一般社団法人El Sistema Connectが主催する新たなアートプロジェクト『第九のきせき』が、日本各地での開催に向けて動き出します。このプロジェクトは、ベートーヴェンの名曲「交響曲第9番“歓喜の歌”」を基にしたインクルーシブなアート体験を提供し、すべての人に音楽の楽しさを届けることを目的としています。2025年には福岡県の久留米シティプラザで幕を開け、長崎や福岡市、徳島へとこだわりのあるプログラムを展開します。

『第九のきせき』とは



『第九のきせき』は、ベートーヴェンの交響曲第9番を手話を基にした身体表現(手歌)や写真で表現するアートプロジェクトです。このプロジェクトは、身体に持っている可能性を活かし、視覚や聴覚の枠を超えて誰もが楽しむことができる音楽の場を作り出しています。多様な人々が集い、それぞれの感覚を結集することで、新たな音楽体験を生み出す試みなのです。特に、視覚に障害がある方や聴覚に障害がある方がしっかりと音楽に参加できるような工夫が凝らされています。

ベートーヴェンとインクルーシブアートの精神



ベートーヴェンは、音楽を貴族のためだけに作っていた時代に抗い、より多くの人々に音楽を届けることを目指しました。彼の「音楽はすべての人のものである」という理念は、今も変わらず受け継がれています。『第九のきせき』では、所定のパートに参加することが難しい方でも、白い手袋を用いて一緒に音楽を体現できる仕組みが用意されています。このように、プロジェクトはベートーヴェンの精神を忠実に引き継いでいます。

参加型のワークショップも実施



コロンえりか(ホワイトハンドコーラスNIPPON芸術監督)と井崎哲也(手話監修、ろう者俳優)が中心となり、各地で参加型のワークショップが開催されてきました。市民の皆さんが一緒に音楽を作り上げる体験を重ねている間に、それぞれが音楽についての理解を深め、つながりを感じる瞬間が生まれています。非日常的な体験が、参加者の心に深い感動をもたらしているのです。

写真展による新たな音楽体験



手歌のパフォーマンスに加え、音楽は耳で楽しむものとの固定概念を打破する試みとして、写真展も同時に開催されます。写真家の田頭真理子によるこの展覧会では、音楽を視覚的に捉えつつ、ベートーヴェンのメッセージを再解釈し、観客に新たな感動を与えることを目指しています。これにより、音楽を視ることができる新しい体験を提供し、誰もが音楽を感じ、楽しむための架け橋となるでしょう。

今後のスケジュール



『第九のきせき』は以下のスケジュールで開催予定です。これらの演奏会を通じて、多くの人々と音楽の感動を共有できることを期待されています。

  • - 2025年9月28日(日) 13:30開場、14:00開演
- 「第九のきせきin久留米」
- 場所:久留米シティプラザザ・グランドホール

  • - 2025年11月16日(日) 14:00開会、15:20頃よりベートーヴェン「第九」第4楽章
- 「みんながピースなコンサート」
- 場所:シーハットおおむらメインアリーナ

  • - 2025年12月7日(日) 12:30開場、13:30開演
- 「みえるかんじる新しい第九」
- 場所:福岡市民ホール・大ホール

これからも全国各地で展開される『第九のきせき』が、音楽を通じて新たなつながりを生み出し、誰もが楽しめる文化づくりに寄与していくことを願っています。音楽の力で結ばれる瞬間を、ぜひ体験してみてください。


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