クニモンド瀧口が手掛ける新たな音楽の旅
音楽ファンに響くコンピレーションシリーズ「CITY MUSIC TOKYO」から、待望の新章が登場します。人気アーティストであるクニモンド瀧口(RYUSENKEI)監修によるこの作品は、都会的で洗練されたジャズ・ファンクをテーマにしています。日本コロムビアからアナログ、CD、配信でリリースされるこのアルバムは、ファンに新しい音楽の体験を提供することでしょう。
作品の背景
「CITY MUSIC TOKYO」シリーズは、シティポップやフュージョン、テクノなど、日本の音楽シーンを幅広く網羅しています。今回のジャズ・ファンク編では、特に印象的なトラックが18曲収録されています。クニモンドが選曲した楽曲は、どれもが昭和の香りを漂わせるものばかりです。「夜」「ドライブ」「ダンディズム」といったキーワードが浮かび上がるこのコンピレーションは、まるで架空のサウンドトラックのようでもあります。
選曲の意図
クニモンド瀧口は、1969年生まれのテレビっ子として育ち、当時のテレビドラマやアニメの主題歌がとても身近だったと言います。ジャズ・ファンクという音楽ジャンルは、そんな彼の記憶の中で特別な存在であり、あの頃のドラマに多く使われていたBGMに強く影響を受けているのです。彼は「音楽のジャンルを知らないまま、自然とジャズ・ファンクに親しんでいた」と語り、音楽を通じてその時代の雰囲気や感情を想起します。
ジャズ・ファンクの魅力
本作の収録曲は、多彩な楽器のサウンドや豊かなメロディーで構成されています。たとえば、コロムビア・オーケストラの「Standard Daytime」や、弘田三枝子の「In My Feeling」は、都会の洗練された一面を映し出すような作品です。また、猪俣猛とサウンド・リミテッドの「サスペンスタッチ 1」は、ストリーテリングのような風景を音楽で描きます。
新旧の融合
最近では、海外の音楽家たちが日本のジャズ・ファンクにインスパイアを受けた作品を発表し、再発も多く行われています。クニモンドは、2020年に放送されたNHKドラマ「タリオ 復讐代行の2人」の劇伴『Talio』でもジャズ・ファンクのエッセンスを取り入れており、700万回以上再生されるヒットを記録しました。
海外リスナーが日本のジャズ・ファンクに魅力を感じているのは歌が少ないこの音楽が持つ独特の雰囲気に違いありません。つまり、日本独自の魅力が、シティポップと同様にグローバルに受け入れられていることを示しています。
結論
「CITY MUSIC TOKYO」ジャズ・ファンク編は、都会的で洗練された音楽を求めるリスナーにとって、楽しみな一枚です。クニモンド瀧口が提案する音楽の世界観には、大人の憧れや自由な感覚が詰まっています。このアルバムを聴くことで、昭和の空気感を味わいながら、新たな音楽の扉を開くことができるでしょう。音楽は時代を超え、心と心をつなぐ力を持っていることを改めて感じられる一枚です。ぜひ、手に取ってみてはいかがでしょうか。