サラダコスモの歴史
2025-12-08 14:44:06

日本初の有機栽培もやしを追求するサラダコスモの歩み

有機農業の日がもたらす影響


12月8日は「有機農業の日」として、日本の農業におけるオーガニックの重要性を改めて考える日です。この記念日が制定されたのは、2016年に「有機農業の推進に関する法律」が成立してからの10周年を祝い、また、人々が身近なオーガニックの存在に触れてもらうためのきっかけを作ることが目的です。サラダコスモがこの日に特にスポットを当てる理由は、長年にわたりオーガニックな食生活を支えてきた歴史があるからです。

サラダコスモの誕生と進化


1973年、岐阜県中津川市の「中田商店」としてスタートしたサラダコスモ。もやしを漂白するのではなく、「無添加無漂白もやし」を生み出すという挑戦を行いました。当時、もやしは漂白されることが一般的でしたが、代表の中田智洋氏は「体に良いものをお届けしたい」という信念からこの開発に走りました。これがサラダコスモの原点です。

1975年、小売業界での受け入れは遅れていたものの、名古屋の生活協同組合がその価値を認め、商品展開が始まりました。無添加無漂白のもやしが全国へと広がり、10年後にはもやしのスタンダードとなるほど、多くの人々から支持を受ける商品へと成長しました。

化学肥料に頼らない新たな挑戦


2000年以降、サラダコスモはさらなる革新に挑戦しました。従来の水耕栽培で使われる化学肥料を使わずに育てる方法の確立に、2年の歳月を費やしました。岐阜県恵那峡の温泉水と天然塩を活用し、無化学肥料でのかいわれ大根の栽培に成功しました。そして、この技術に基づいて、他のスプラウト類にも応用が進められました。

日本初の有機スプラウトの誕生


2016年、サラダコスモは日本で初めて「有機JAS認証」を取得したもやしを発売しました。この年は、スプラウト類が有機JAS規格の対象になったことから、新たなスタートを切ることができました。これを機に、かいわれ大根やブロッコリーの新芽など、他の有機商品も増えていきました。2022年には、環境に優しい紙素材のトップシールが導入され、持続可能な商品のラインナップが強化されました。

未来の有機食品市場とサラダコスモの役割


農林水産省の指摘によると、有機食品市場は今後数十年で大きな成長が期待されていますが、日本ではまだその利用が半数未満にとどまっています。特に有機食品に対するイメージ、すなわち「価格が高い」との先入観が根強いのが現状です。しかし、もやしやスプラウトは手頃な価格で提供され、多くの人々に親しまれています。サラダコスモは、こうした身近な商品を通じて有機食品の普及を進めていく考えです。

自社農場での新たな挑戦


現在、アルゼンチンにある自社農場では有機栽培に取り組んでいます。サラダコスモのスプラウト商品の一部には、自社農場で栽培された種子が使用されており、これまでの取り組みが実を結びつつあります。今後は、原料から全て自社製造した有機栽培もやしの開発も視野に入れ、より一層の進化を目指しています。

まとめ


サラダコスモの歴史は、ただの企業の成長物語ではありません。「体に良いものをお届けする」そんな思いが込められた数々の挑戦が、多くの人たちの豊かな食生活に寄与してきました。有機農業の日を契機に、その歴史を見つめ直し、これからの未来に向けてさらなる注目が集まることでしょう。


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