介護服の進化
2025-01-27 11:24:49

介護の現場から生まれたスタイリッシュなブラウス『La・フック』

鍼灸マッサージ師が手掛けた新しい介護服



介護の現場において、服の選択には多くの制約がありました。毎日の世話を介護する方々とされる方々の生活の質を高めるため、滋賀県湖南市を拠点に活動する「ハート&アシスト」の代表、平木愛さんは、特許を取得したブラウス『La・フック®19×2』を開発しました。この服は、ただの作業着にとどまらず、介護中もおしゃれでいられることを目指しています。

開発の背景


平木さんは、2001年から鍼灸マッサージ院を経営し、2019年に介護服の開発に挑戦しました。訪問時にお聞きした高齢者やその家族からの「おしゃれな介護服がない」という声は、彼女の心に響きました。特に、認知症の母を介護する娘さんからの具体的な要望に触れ、介護服の必要性を感じるようになったのです。

『La・フック』の特徴


このブラウスは、上質な綿素材「高島ちぢみ」を使用しており、特許を取得した機能性とデザイン性を兼ね備えています。
  • - デザイン性: おしゃれでありながら、動きやすさにも配慮されています。
  • - 機能性: 特に、ブラウスの裾上げが可能なフックを背中に配置し、介護者が片手で裾を上げられる仕組みが特徴的です。
  • - 快適性: 綿100%の素材は肌に優しく、さらっとした着心地です。

介護の現場からの反響


2020年の夏に完成し、クラウドファンディングで地域の方々とつながりました。その後、美しいデザインと優れた機能を持つこのブラウスは、新聞やテレビでも取り上げられるようになりました。特に、デイサービス利用者やその家族から、他の介護服では満足できないという強いニーズが寄せられています。

未来への展望


平木さんは、「ケアウェア」という名称を使用し、介護服への抵抗感を取り払う工夫もしています。今後、介護や医療の専門職、地域住民とのパートナーシップ構築を進め、さらなる商品展開を計画しています。

結び


介護服のイメージを覆す『La・フック』は、ただの衣服ではなく、背負う思いを込めた一着です。介護される側、介護する側、どちらにも寄り添い、より良い生活を実現するための新たな選択肢となるでしょう。地元の課題に答える形で生まれたこの商品からは、大きな可能性が感じられます。これからも、彼女の挑戦は続きます。


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