フードテックの未来を切り開く！日本の減塩技術が世界へ挑戦

トイメディカル、フードテック展示会「Food 4 Future 2025」に出展決定

熊本県に本社を構えるトイメディカル株式会社は、2025年5月13日から15日までスペインのビルバオで開催される「Food 4 Future - Expo FoodTech 2025」に参加することが決まりました。この出展は、2025年2月に行われたフードテック官民協議会主催のビジネスコンテストで、同社の革新的な減塩技術「零（ゼロ）しお」が高く評価されたことがきっかけです。

減塩技術「零しお」とは

「零しお」は、体内への塩分吸収を実質的にゼロに抑えることを追求した新しい調味料です。海藻由来の食物繊維アルギン酸類を独自の技術でコーティングし、通常の食卓塩と組み合わせることで、従来の塩と同様の味わいを保ちながらも、塩分の吸収を抑えることが可能となりました。

販売は昨年4月から開始されており、そのコンセプトは健康志向の消費者から注目を集めています。また、「零しお」に含まれるアルギン酸類は、麺類や加工肉、菓子など、塩分を多く含むさまざまな食品にも応用できるため、今後の展開が期待されています。

日本における塩分摂取量の現状

厚生労働省の調査によると、日本人の1日あたりの平均塩分摂取量は10.1gに達しており、これは推奨される目標値を大きく超えています（男性の推奨値は7.5g未満、女性は6.5g未満）。この問題は日本国内だけに限らず、グローバルな課題としても注目されています。「零しお」の技術は、この塩分過剰摂取問題に対するソリューションとして期待されています。

Food 4 Future - Expo FoodTech 2025の魅力

「Food 4 Future」は、フードテック分野における最新技術やトレンドが集まる国際的な展示会であり、食品業界の革新をリードする企業が一堂に会します。昨年の開催では287社が出展し、34カ国から9,037人の来場者を迎えるなど、非常に大規模なイベントでした。2025年の開催もさらに規模拡大が期待されています。

トイメディカルはこの展示会を通じて新たな減塩ソリューションとして「零しお」を世界に発信し、国際的なマーケットでの可能性を探っていきます。