bemyfriendsがDreamus Companyの買収を完了
グローバルファンダムビジネス専門企業のbemyfriendsが、音楽プラットフォーム「FLO」を運営するDreamus Companyの買収を成功裏に完了したことを発表しました。 2023年10月28日の発表において、株式売買契約の締結後、残りの支払いを行い、最大株主の変更を完了しました。これにより、bemyfriendsは音楽全般をカバーするファンダムビジネスエコシステムを本格的に構築し始めることとなります。
bemyfriendsのファンダムビジネス構造
bemyfriendsは、自社運営のプラットフォームb.stageを基盤として、以下の6つの主要領域で「ファンダムビジネス360」を展開しています:広告・マーケティング、ファンクラブ運営、Eコマース、ファンコミュニケーション、ライブ及びイベント運営、IP基盤ビジネス。今回の買収によって、Dreamus Companyが持つ音源ストリーミングや公演企画などの音楽関連のビジネスが加わり、ファンダムビジネスのバリューチェーンが完成しました。
ストラテジックな買収の理由
この買収は、財務の健全性に基づく安定した構造で行われました。具体的には、bemyfriendsは三菱地所の企業ベンチャーキャピタル「BRICKS FUND TOKYO」を含む複数のグローバル投資家からの信頼を得ており、近年ではb.stageの登録者数が500万人を超え、損益分岐点も突破しました。これにより、グローバルファンダムプラットフォームとしての地位が確立されました。
Dreamus Companyの立ち位置
Dreamus CompanyはFLOを軸に音源流通からイベント企画まで広範囲にわたるエンターテックサービスを提供しています。最近では事業構造を音楽とエンターテインメントに特化させ、経営の効率化を図ってきました。また、2021年からはbemyfriendsと戦略的な協業も続けてきたことで、この買収がシナジーを生む可能性が高まっています。
シナジーの創出
bemyfriendsは買収直後からFLOとb.stageの連携を強化し、両プラットフォーム間の利便性を最大限に高める方針です。例えば、FLOとb.stageのAPIベースの連動により、アーティストのコマース事業を大幅に拡大し、ファンとのコミュニケーションをより活性化させる計画があります。
目指す未来
bemyfriendsは、Dreamus Companyとのシナジー効果を通じて、グローバル売上を3,000億ウォンという目標に設定。K-POPのファンダムビジネスモデルを世界に展開する予定です。世界中で230カ国に1,200万人以上のファンを持つエコシステムを基盤に、新たなビジネスの標準を確立しようとしています。また、bemyfriendsの代表であるソ・ウソク氏は、「現在は具体的な成果を上げる段階に入りつつあり、FLOはファンとアーティストが直接つながる新しいエコシステムプラットフォームへと進化している」と語っています。
拡大するファンダムビジネス
さらに、bemyfriendsはK-POPだけでなく、eスポーツやさまざまなコンテンツ分野でもグローバルなIPと連携し、ファンダム市場のリーダーとしての地位を強化しています。最近ではNetflixの大ヒット作「
」の公式ファンコミュニティも構築しており、今後はあらゆるIPと連携した持続的な成長を目指すとしています。
このように、bemyfriendsのDreamus Company買収は、音楽産業におけるファンダムビジネスエコシステムの変革を意味し、これからの展望に期待が高まります。