第123回「上方落語をきく会」盛況の幕開け
2月16日、長い歴史を誇る「上方落語をきく会」が大阪の国立文楽劇場で開催されました。通算123回目の今回は、昼夜の二部形式で行われ、両公演ともに前売りで完売しました。この日の客席には753名の落語ファンが集まり、まさに熱気あふれる一日となりました。
落語ファンの期待を超える演目の数々
「上方落語をきく会」は、1955年から続く伝統豊かな落語のイベントです。これまでに多様な企画が行われており、「1080分落語会」などの特別企画もファンの間で伝説となっています。今回はABラジオに名を馳せる大御所から若手まで、総勢14名の実力派が登場しました。
特に注目されたのは、昼の部のトリ、桂米團治さんによる「猫の忠信」の演目でした。また、夜の部の大トリを務めた桂南光さんは、伊藤史隆アナが強く望んでいた「素人浄瑠璃」を披露し、観客を大いに沸かせました。これらの演技は、観客と共に思い出に残るひとときを創り出しました。
SNSでの盛り上がり
当日はラジオBroadcastも行われ、昼夜合わせて8時間の生放送が行われました。このラジオの特別編成は、radikoのタイムフリー機能を通じて23日まで再視聴することができます。SNSでは、#ABCラジオ #上方落語をきく会 のハッシュタグがトレンド入りし、落語の魅力が広まりました。
特別番組の裏側
昼の部と夜の部の合間には、特別番組「ヒロT・ユカリのラクゴカ人生相談」が生放送され、FMラジオ界の重鎮、ヒロ寺平さんと大西ユカリさんが、落語家たちの人生相談にユーモアを交えて応じました。このセッションの中で、落語に触れる楽しさを広めるため、様々な企画を考案しました。番組の途中、急遽スタジオに参加した落語家の桂佐ん吉さんによる、落語のスタイルを実演するユーモラスなシーンは、聴衆の笑いを誘いました。
大人のテーマパークとしての魅力
「上方落語をきく会」は、ただの公演ではなく、参加者にとっての大人のテーマパークともいえるイベントです。参加者は笑いと感動を享受し、文化や伝統を肌で感じることができます。昼夜の公演の最中には、南光さんの音頭で「大阪締め」を行い、観客一体となった素晴らしいフィナーレとなりました。
来年も同時期に124回目の公演が予定されており、多くの方々の来場を心よりお待ちしています。これからもABCラジオの「上方落語をきく会」とその関連イベントから目が離せません。盛り上がる落語の世界に、ぜひ多くの方に触れていただきたいと思います。