音楽の楽しみを全ての人に!「かんぷれ」とは
音楽の素晴らしさは、誰にでも伝わるもの。しかし、これまでの楽器は身体的な障害を持つ方には手が届かない存在でした。そんな中、全ての人が楽器を演奏できる世界を目指し、InstaChord株式会社が開発したのが「かんぷれ」(正式名:KANTAN Play core)です。この革新的な音楽ガジェットが、2025年5月下旬に発売されることが決まり、発表会が行われました。全国の音楽愛好家たちの注目が集まっています。
バリアフリー楽器「かんぷれ」の特長
「かんぷれ」は、手のひらサイズの携帯性が特徴の音楽ガジェットです。外出先でも自宅でも気軽に音楽を楽しめます。従来の楽器のように堅苦しい楽譜を使わず、数字をテンキーで押すだけで演奏が可能です。この「KANTANミュージック」のシステムは、国際特許を取得しており、数学のフレーズを演奏する感覚で音楽を奏でることができます。
さらに、インターネットのコード譜サイトから数多くの楽譜を「KANTAN コード」アプリで無料で入手できる点も大きな魅力です。このシンプルなシステムは、楽器未経験者でも短時間で楽しめるように設計されています。
一人でもバンドのような演奏を実現
「かんぷれ」は特にドラム、ベース、ギターなど複数の楽器を同時に演奏できる新しい体験を提供します。指一本で6つの楽器を鳴らせるため、一人でもまるでバンドの一員のような厚みのある演奏が楽しめるのです。また、自動演奏機能を使えば、選んだジャンルやコードに応じて伴奏が完成し、自分だけの音楽を作ることができます。
自分だけの楽器にカスタマイズ
「かんぷれ」には、USB、Bluetooth、Wi-Fi接続の拡張ポートが搭載されています。これにより、外部のセンサーやボタンを追加して、自分だけの演奏スタイルを確立することが可能です。また、オープンソースプログラムなので、機能を自由に追加したり変更したりできます。
特に身体障害のある方に向けたカスタマイズ例も豊富で、使いやすい配置や操作方法を設計できるため、個々に最適な体験が提供されます。
発表会と今後の展望
2025年4月28日には、東京・日本橋にて「かんぷれ」の完成発表会が行われます。この発表会は、メディア関係者のみならず、一般の方も観覧可能です。さらに、YouTubeライブでの同時配信も予定されていますので、遠方の方も参加しやすくなっています。
また、4月20日には、福祉支援音楽フェス「Various Values OMIHACHIMAN 2025」にも参加し、音楽を通じた障害者支援を進めていく予定です。発表会では、楽器の特長や使い方を実演し、ユーザーがどのように「かんぷれ」を使って楽しめるかを紹介します。
InstaChord株式会社のビジョン
InstaChord株式会社の設立者であるゆーいち(永田雄一)は、楽器の演奏が難しいという自身の経験をもとに「すべての人が楽器を弾ける世界」を目指しています。2019年に起業し、第一弾製品「InstaChord」は約8,000万円の支援を受け、製品化に成功しました。その後も、聴覚障害の方が楽しめる楽器の開発に力を入れ、「かんぷれ」も多くのユーザーに受け入れられることでしょう。
音楽を愛するすべての人たちのために、「かんぷれ」は新たな音楽体験を提供し、楽しさを広めていくことが期待されています。