KIZAWAが解説する日傘の実力：遮熱性能を数字だけで判断するな

KIZAWAが語る日傘の真実

日差しが強くなる季節、日傘は女性にとって欠かせないアイテムです。しかし、近年登場する遮熱性能の数値は、しばしば誤解の元になります。KIZAWA株式会社では、正確な情報を提供するためのTikTok LIVEを2025年7月25日に実施します。このLIVEでは、日傘の遮熱性能にまつわる真実を探ります。

遮熱性能の数字の裏側

SNSで話題になる「−30℃や−40℃」といった遮熱性能の数値。この数字の大きさに目を奪われがちですが、その裏には試験方法の違いがあります。同じ日傘でも、試験条件によって性能の結果が異なるため、単純に数字だけを信じて判断するのは危険です。

JIS法とQTEC法とは？

今回のLIVEでは、KIZAWAが日傘の遮熱試験の中でもよく使用される「JIS法」と「QTEC法」を詳しく解説します。

JIS法（JIS L 1951）

- 試験方法：生地に光を当て、熱の透過を測定。
- 温度差：おおよそ−10℃〜−20℃。
- メリット：統一基準があり、他社商品との比較がしやすい。
- デメリット：実際に傘を差したときの体感温度とは異なる場合がある。

この方法は、製品のスペックを比較するのには有利ですが、実際の使用時には体感とのズレが出ることがあります。

QTEC法

- 試験方法：完成品の傘を照射し、真下の温度上昇を計測。
- 温度差：条件によっては−30℃〜40℃の結果が得られる。
- メリット：実際の傘使用に近い状況を反映。遮熱効果が可視化される。
- デメリット：試験条件が統一されておらず、結果にバラつきが生じる。

QTEC法では、傘の下にいるのが人かマネキンかでも結果に大きな違いが出ます。マネキンは体温調節ができないため、極端な温度差が生まれることがありますが、人は汗をかいたり、放熱が起こるため、より信頼性の高い数字が出やすくなります。

数字に惑わされない判断を

このような試験方法の違いを知らずに、「−17℃は微妙かも」「−40℃ってすごい！」と誤解してしまうのはとても危険です。KIZAWAは、最先端の3種の生地を用いてJIS法による遮熱試験を行い、−17℃〜−18.6℃の温度差、遮熱率56.7％〜60.2％という優れた結果を得ています。なお、一般的には遮熱率35％以上で「遮熱効果あり」とされているため、当社の結果は非常に良好です。