ロスパンの教科書
2025-02-07 12:01:03

ロスパンの教科書が目指す食品ロス削減の未来とは

食品ロス削減に向けた新たな一歩、ロスパンの教科書



昨今、食品ロスの問題が社会的な関心を集めています。その中で、特に目を引くのが合同会社クアッガが運営するパンの通販サイト「rebake」です。rebakeは、必要に迫られた消費者に対し、売れ残ったパン、「ロスパン」を通じて、食品ロス削減に取り組んでいます。2024年2月、このrebakeが自社で作成したガイドブック「ロスパンの教科書」が発行され、1年間で計1万部が配布されました。

ロスパンの教科書とは?



「ロスパンの教科書」は、パン屋で売れ残り、廃棄される運命にあるパンについての情報をまとめたものです。全国の製造小売パン屋の約15%以上が登録するrebakeですが、実際にロスパンを販売する店舗も多数存在します。このガイドブックは、どのようにしてロスが出るのかをパン屋の現況や調査結果を基に解説しています。興味深いことに、パン屋さんの93%が食品ロス削減の意識が高まっていると感じているとのこと。しかし発言しやすさには課題が残るようです。この「ロスパンの教科書」は、そのギャップを埋めるために作られました。

パン業界の環境



調査によると、81%のパン屋さんはロスパンについて意見を言いやすくなったと感じている一方で、その発言を大っぴらにするのが難しい文化が根強いことも浮き彫りになっています。ロスパンというテーマは、まだまだ繊細な内容であり、小さなパン屋さんが発信するのは勇気がいることです。

「ロスパンの教科書」は、こうした状況の中、消費者にロスパンへの理解を深めてもらうことを目的に発行されました。パン屋と消費者が協力し合い、ロスパンのない社会を目指すための一歩として、このガイドブックは重要な役割を果たします。

配布活動の広がり



この教科書は、パン屋での配布やイベント参加等を通じて、多くの方に手に取っていただく機会が設けられています。2025年1月の時点で、初刷の1万部は全て配布され、興味を持った方々に確実に届きました。そして、新たに第2刷の制作が進められ、多くのパン屋やイベントで再度配布される予定です。

協賛パン屋と企業の協力



この続きとして、第2刷制作にはさまざまなパン屋や企業の協力が得られています。自らロスパン削減に積極的な店舗が協賛し、さらには食品ロス削減に共感する企業が次々と名を連ねています。例えば、兵庫県の「Tummy Bakery」では、ロスパンの教科書を通じて多くの人にフードロスの背景や作り手の思いを知ってもらうことが大切だと考えており、参加する意義を強く感じています。これらの協力によって、「ロスパンの教科書」はさらなる充実を見せています。

rebakeの目指す社会



rebakeは、パン屋で売れ残ったパンをそのまま消費者に届けるだけでなく、食品ロスの削減を目指し、コミュニティ全体を巻き込んで持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。パン屋さんには新しい収入源をもたらし、消費者には新鮮な美味しいパンを届ける。この双方向の循環を通じて、SDGsの目標12、「作る責任、使う責任」にも貢献したいという理念がそこにはあります。

まとめ



「ロスパンの教科書」は、フードロスを減らすための啓蒙活動として、消費者と生産者の架け橋となる一冊です。この取り組みを通じて、私たち一人ひとりがロスパンの背景を理解し、共に食品ロス削減に向けて行動することが求められています。今後もrebakeの取り組みが、多くの人々に広がり、持続可能な未来へと繋がることを期待したいものです。


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