今年で4回目を迎えた『母の日参り 俳壇』。この公募は、お母さんとの絆をテーマにした俳句を募集し、全国から多くの声が寄せられました。特に、パンサーの向井慧さんやフルーツポンチの村上健志さんが選んだ入選作品は、それぞれの視点から深い感情を表現しています。応募人数は昨年を大きく上回る2,108句。応募期間はわずか20日間という短さにも関わらず、多くの方が「母の日」を意識し、思いを込めて詠んだ結果です。
入選作には、個々のストーリーや心情が映し出されており、以下にご紹介します。まずは、村上さんが選んだ句の一つ『母の日の 湯船の母を そっと見てようこ 様』です。この作品では、母親と子供が共に年を重ねていく中で変化していく感謝の形が描かれています。湯船を見つめるという行動が、作者の想いを強く感じさせる美しく詩的な表現です。
次に、向井さんが選んだ『戒名を 三文字読めた 子と参り北のゆらゆら 様』では、娘が祖母の戒名を読めるようになったという小さな成長と、亡くなったことの理解との葛藤が綴られています。家族の絆が見え隠れするような、感慨深い一句です。
村上さんが選んだ『「ついでだよ」 照れて母の日 参りかなさいとうラジオ 様』は、成長過程で感じる母親への照れや感謝の気持ちを捉えています。こうした思いを抱える時に、母との関係がどれほど特別であるかを再認識させてくれる句です。最後に向井さんが選んだのは、『帰省前 母からのLINE 「舞ってます」樹 ありす 様』。打ち間違いを含みつつも、母親の可愛らしさが現れており、温かい気持ちを呼び起こします。
また、特別賞も設けられ、以下のような作品が受賞しました。『妻となる 君と母の日 参りかなルーキー 様』では、結婚を控えた子供が母の日に母親への感謝を表現しています。『還暦を過ぎて朝寝を 母覚ゆ野菊さち 様』は母親の生活習慣が反映されたユニークな一句です。
『母の日参り 俳壇』は、母の日に向けてお母さんを偲ぶ心の絆を強調しています。この機会を通じてさまざまな家族の物語や感情に触れることができ、心温まる瞬間を共有することができます。この公募活動は、亡き母を思い出し、供養や感謝の気持ちを新たにする素晴らしい機会であることを再認識させます。詳しい情報は日本香堂の特設ページをご覧ください:
特設ページURL。これからもこの素敵な活動が続くことを願っています。