デイブレイク、アメリカへの冷凍寿司輸送に成功した新技術とは

デイブレイクが切り拓く冷凍寿司の未来

デイブレイク株式会社が、冷凍寿司のアメリカへの輸送に成功したというニュースが、業界に新たな風を吹き込んでいます。冷凍寿司の品質を保ちながら海外に届けるために開発されたコールドチェーン技術が、その裏にあるのです。本記事では、この成功の背景や独自の技術について詳しくお伝えします。

デイブレイクの冷凍寿司輸送の成功

デイブレイクは、保冷・断熱資材の研究と組み合わせにより、約3か月という長期にわたるコールドチェーンの維持を実現しました。この技術がいかにして日本からアメリカへの冷凍寿司輸送を成功に導いたのか、具体的に見ていきましょう。

日本からアメリカへの海上輸送は通常、1〜2か月かかります。この間、冷凍環境で保管されるものの、港や倉庫での輸送時に外気に触れる機会は避けられません。そこで、デイブレイクは様々な保冷効果を持つ段ボールや断熱資材を使用し、温度の変化を徹底的に検証しました。特に注目されたのは、保冷環境Aと名付けられた組み合わせの効果です。

温度管理のための徹底した検証

デイブレイクは、輸送中の冷凍食品の温度をリアルタイムで監視するために、温度ロガーを Gebruikしました。これにより、段ボールの内外での温度変化を30分ごとに記録。興味深い結果が得られました。

保冷環境Aでは、外側の温度が17℃に達しても、内側は-3.75℃を維持。これにより、冷凍寿司の品質がしっかりと保たれることが実証されました。一方で、他の環境では氷点下を超える温度が記録されるなど、品質が劣化する可能性が高まる事態が発生。実際に、-10℃以上の温度を記録したのはわずか4回で、これは全体の0.08％という低さでした。

アメリカ市場での高評価

デイブレイクの取り組みは、現地の飲食関係者や消費者からも高い評価を受けています。2024年11月に開催された「2024 JAPANESE FOOD EXPO」では、提供した冷凍寿司が好評で、今後の展開についても期待が高まります。店舗到着時の評価でも「見た目・味ともに良質」との声が寄せられ、高品質な冷凍寿司の提供が期待される状況です。

アートロックフリーザーの影響

デイブレイクは、特殊冷凍機「アートロックフリーザー」を用いて、この高い品質を実現しています。この機器は、従来の冷凍機と異なり、急速かつ均一に凍結することが特徴。細胞が損傷することなく、風味や食感が保持されるため、消費者にとっても嬉しいポイントが満載です。

今後の展望

デイブレイクは、今回の成功を基にさらに海外市場の拡大を目指していく計画です。特に、特殊冷凍技術に関する研究は今後も続け、より良い製品の提供を目指します。「作り手から食べ手までのより良い未来を創造する」というミッションのもと、デイブレイクの挑戦はこれからも続くのです。

日本の食文化をアメリカに広めるために、デイブレイクが取り組む冷凍寿司の輸送技術は、今後の食品業界に大きな影響を与えることでしょう。新しい冷凍技術がどのように進化していくのか、私たちも楽しみです。