340年の伝統を誇る山形の老舗菓子店の挑戦
山形県内陸部に位置する老舗菓子店「うろこや総本店」が、地域の名物「くぢら餅」の文化を次世代に伝えるため、大石田町の小中学校に無償でくぢら餅を提供します。この取り組みは、地域の食文化を支えるという大切な責任を果たす一環であり、特に「心を育む学校給食週間」の期間中に行われる予定です。
1. くぢら餅の文化的意義
「くぢら餅」は、特にひな祭りの時期に親しまれている郷土菓子です。しかし、最近では食の多様化や生活様式の変化により、子どもたちがこの伝統的なお菓子を食べる機会が減ってきています。うろこや総本店では、こうした危機感からくぢら餅の無償提供への取り組みを始め、郷土の味を受け継いでいくことを決意しました。
2. 学校給食への提供
今回の無償提供は「心を育む学校給食週間」の中で実施されます。提供先は大石田町内の全小中学校で、420名の児童がくぢら餅を味わうことができます。この取り組みは、ただ地域の味を体験してもらうだけでなく、食文化の大切さを学ぶ教育的な意義も持っています。子どもたちにふるさとの味を通じて、地域への愛着や自信を育むことが狙いです。
3. くぢら餅の歴史
くぢら餅は、江戸時代に新庄藩の藩主によって兵糧食として作られ始めました。その名は、持ち運びしやすく、長持ちすることから「久しく持ち歩いても良い」という意味を持つとされ、またその形から「鯨」をイメージしたと言われています。この菓子は今でも桃の節句の際にお雛様に供えられ、家族で切り分けて味わう伝統が受け継がれています。
4. 地域への責任と新たな展開
老舗菓子店としての使命感から、うろこや総本店ではくぢら餅を通じた地域貢献に力を入れています。今後は、地元小学校との連携による「くぢら餅づくり体験」や、パッケージデザインの魅力up、子どもたちにも人気のフレーバー開発など、次世代へつなぐための活動を計画しています。
5. 全国への発信
この文化継承の取り組みを文化的責任として自覚し、さらに地域外の方々にも「くぢら餅」の魅力を知ってもらうため、公式サイトからも購入できるようになっています。全国どこでも、山形の味を楽しむことができるのは嬉しいですよね。特にひな祭りの時期は需要が高まるため、早めのゲットをおすすめします。
おわりに
代表取締役社長の戸田悟氏は、「くぢら餅は地域の歴史と風土が詰まった宝物です。今回の取り組みを通じて、未来へつなげるお菓子づくりを進めていきたい」と語っています。色々な挑戦を経て、地域の味が長く親しまれることを願って、老舗から新たな風を吹かせていきます。