手仕事の誇りを胸に、町工場が挑むダブルガーゼハンカチの奇跡

2023年10月8日からわずか3日間で、岡山県の小さな町工場、株式会社笏本縫製が販売した「ダブルガーゼハンカチと手ぬぐい」が、15,000枚以上の注文を超える奇跡的な反響を呼びました。この物語には、職人たちの熱い思いや家族の歴史が深く根付いています。

祖母から受け継いだ使命

1967年、笏本縫製は祖母の一本のミシンから始まりました。彼女にとってミシンは、生活を支える手仕事のシンボルでした。その信念は、母へ、そして現在の社長である私、三代目の笏本達宏へと受け継がれています。日本の縫製工場が衰退する中で、彼らは「小さくても丁寧に、一枚一枚に想を込める」ことを信条に、日々職人としての仕事と向き合っています。

SNSの力で広がった期待

2015年に自社ブランド「SHAKUNONE」を設立し、SNSを通じて自身の仕事を知ってもらいたいという思いが、職人たちの手を動かしてきました。日々の発信が積み重なり、全国から様々な声が届くようになると、それが職人たちの奮起を促しました。「応援したい」「日本製を選びたい」といったコメントが、彼らの心に寄り添い、さらなる挑戦の原動力となったのです。

再販前の期待と反響

8月のコラボレーション販売において、3,000枚のハンカチが30分で完売した反響を受け、再販への期待が高まりました。SNSでは「この想いを、確実に届けたい」という気持ちが強まり、新デザインを加えての再販に挑むことに。結果として、期間中に15,000枚を超えるご注文という、奇跡とも呼べる反響が実を結びました。

新ECサイトの挑戦

今回の成功を機に、笏本縫製は新しいECサイトを通じて効率的に商品を届けることに取り組みました。アクセス集中にも耐えられるシステムを導入し、簡単に贈り物として注文できるEギフト機能も整備。それにより、ただの購買行動にとどまらず、「日本製を選ぶことが未来につながる」体験を提供することが目指されています。

お客様の声と未来への意気込み

「今回、リニューアルされたサイトでの注文がスムーズで嬉しい」「小さな町工場から日本製を応援したくて注文しました」といったお客様の声が、職人たちにとっての励みとなっています。このように寄せられる一つひとつの声は、手仕事を続ける力となり、日本製の価値を未来に残す一歩にもなります。今後もこの流れを大切にし、さらなる進化を遂げていくことでしょう。