TM NETWORK、40周年を祝う横浜アリーナ公演の魅力を徹底解剖
昨年、TM NETWORKはデビュー40周年を迎え、そのアニバーサリープロジェクトを見事に締めくくりました。その特別な瞬間を体験できるのが、横浜アリーナでの壮大なライブ公演です。5月31日(土)には、WOWOWによる独占放送・配信が予定されていますが、ここではそのライブの全貌をレポートします。
アニバーサリーの集大成
2021年に「再起動」を果たし、その後は「FANKS intelligence Days」と名付けた多角的なプロジェクトを展開。足掛け3年間で40本のライブを行い、その中には大晦日の特別な公演も含まれていました。
そして迎えた40周年を祝うライブは、4月8日・9日の横浜アリーナでの2日間。特別な日、つまり「Get Wildの日」に合わせて行われたこの公演は、ファンにとって忘れられない体験となりました。
音楽と映像の融合
ライブが始まると、会場には壮大なインストゥルメンタル「+01」が流れ、巨大なLEDスクリーンには海に昇る太陽の映像が映し出されます。演出は、仮想空間と現実が融合した素晴らしいものでした。1曲目の新曲「We Can’t Stop That Way」では、未来に向けた強い決意が感じられ、その後に続く「金曜日のライオン」と「永遠のパスポート」で、TM NETWORKの音楽が始まりから現在までをつなげていることが示されます。
特に「Castle In The Clouds」は、コロナ禍後の状況を予見したかのような内容で、彼らの音楽が持つ深さを再確認させてくれます。続くパフォーマンスでは、彼らの作品がどのようにして時代を反映してきたのかが明らかになっていきます。
感謝の気持ちを込めた演出
MCや演出にも感謝の気持ちが込められていました。特に「Good Morning Mr.Roadie」ではスタッフの名を次々に挙げ、観客と一緒に感謝を分かち合います。このライブの中で、スタッフと三人の絆が誰もが感じられました。特に、彼らの人間性が表れ、心温まる瞬間が印象に残りました。
時代を超越する音楽
ライブはさらに進化を続け、国民的アンセムである「Resistance」や「Get Wild Continual」が披露され、ただのメドレーに留まらず、新たな解釈が加わります。「Carry on the Memories」では、共に歩んできた人生を噛み締めつつ、これからの未来を見据えたメッセージが強く響きます。
地平線を見つめて
最後には「Last Encount」というインストゥルメントで締めくくられ、その後スクリーンには徐々に消えていく三人の姿が映し出されます。映像の最後には、あの太陽が沈んでいく様子が描かれ、日常の尊さや未来への希望が重なる深いメッセージが残りました。
TM NETWORKの音楽性は、クラシックやプログレッシブロックからハウスミュージック、フォークまで幅広く、多様なスタイルが融合したサウンドで観客を魅了しました。彼らが今回のアニバーサリーを通じて示したメッセージとは、ただ過去を振り返るのではなく、未来への挑戦でもあるのです。
この素晴らしいライブは、TM NETWORKの音楽がこれからも世界に響き渡り続けることを予感させる、特別な瞬間でした。みなさんもぜひ、この感動をWOWOWで体験してみてください!