JASRAC国際フェローシップの挑戦
日本音楽著作権協会(JASRAC)は、著作権関連の研究を行う研究者に対して、海外での研究を支援する「JASRAC国際フェローシップ」を設立し、今年の10月1日から第5回となる在外研究員の応募受付を開始しました。このフェローシップは、音楽文化の発展に寄与するための重要な取り組みです。
募集概要
今回の募集では、特に応募資格を大幅に拡大し、さまざまな分野の研究者が参加可能となりました。在外研究員は、著作権法に関連する研究を行っていることが求められますが、それだけではなく、大学や研究機関に勤務する非常勤講師や在学生も対象となります。これにより、より多くの研究者がチャンスを得られることが期待されています。
応募期間と人数
募集は2025年10月1日から2026年1月31日までの期間で行われ、採用される研究者は最大で3名となっています。応募資格と支援内容について詳しく見ていきましょう。
支援内容
選ばれた研究者には、年間最大600万円の支度金が支給され、渡航費や滞在費、調査研究費、さらには傷害保険料もカバーされます。このような手厚い支援は、研究者にとって非常に魅力的です。
在外研究の条件
在外研究は1年を基本として任意の期間が設定可能で、延長も認められています。これにより、研究者はその都度、自身の研究課題に最適な環境を選ぶことができるのです。
選考プロセスと決定時期
応募書類は書面審査と面接審査を通過した後、理事会によって最終決定が行われます。2026年4月には研究員が決定し、その後18カ月以内に研究を開始することになります。
JASRACの役割
日本音楽著作権協会は、1939年に設立された後、音楽著作権の管理を通じて音楽文化の発展に寄与してきました。著作権者から託された権利を守るために、JASRACは著作物の使用許可を発行し、その対価を適切に分配しています。音楽文化の振興や著作権の調査研究を通して、今後もその重要な役割を果たし続けます。
この新たな国際フェローシップを通じて、音楽や著作権の研究がより一層進展することが期待されています。研究者の皆さん、ぜひこの機会を活用して、自身の研究を広げ、世界の音楽文化に貢献してみてはいかがでしょうか。