世界唯一のアンサンブル、SDA48の魅力に迫る
ヴィオラ奏者だけで結成された独自のアンサンブル「SDA48」。この名前を知っている人も多いかもしれませんが、今回、主宰の須田祥子さんに話を聞いて、その真価を探りました。彼女の思いとアンサンブルの魅力、そして3月1日に控えた公演のプログラムについてご紹介します。
SDA48のユニークな活動
須田祥子さんは日本のクラシック界で存在感を放つヴィオラ奏者であり、東京フィルハーモニー交響楽団の首席奏者や日本センチュリー交響楽団の客演奏者としても活躍しています。そんな彼女が結成したSDA48は、他の楽器と異なるヴィオラの魅力を引き出すことを目的としたアンサンブルです。「ヴィオラという楽器の認知度はまだまだ低いです。だからその魅力をもっと知ってほしい。」と彼女は語り、音楽を通じて新たなアプローチを模索しています。
「現在の編成は10人ですが、メンバーの技術は大きく向上したと感じています。これまでの経験が、演奏のクオリティを一段と上げています。本番前に練習を重ね、各自の得意なパートを最大限に発揮できるようにしているのです。」
心地よいサウンドデザイン
特筆すべきは、ただのアンサンブルではなく、メンバーそれぞれの個性が織りなす「心地よいサウンド」です。ヴィオラが持つ独特の中音域は、温かみを感じさせる音色を生み出します。須田さんは「同じ楽器だけでの演奏だからこそ、それぞれの音色が合わさって新しいハーモニーに変わるのです。」とその楽しさを語ります。
新たな挑戦のプログラム
今月の3月1日、第一生命ホールでは、SDA48が豪華なプログラムで演奏します。須田さんの意向で、より多くのリスナーに親しんでもらえるよう選曲にもこだわったとのこと。
モーツァルトの『魔笛』からの序曲や、レスピーギの名作、さらには山口百恵のメドレーなどバラエティに富んだ内容が予定されています。特に「ロック・ザット・ヴィオラ」は、従来のクラシック音楽の枠を超えた新しい試みです。
「世代を超えて楽しめる音楽を届けたい」と須田さんは目を輝かせながら語ります。演奏スタイルは自由である一方、選曲にあたってはメンバーの意見も大いに反映されています。これにより、曲ごとに異なる個性が引き出され、一体感のあるパフォーマンスに仕上げられています。
音楽の楽しさを伝える
SDA48の活動は、ただ演奏をするだけでなく、「音楽を楽しむことを伝える」という要素が強いのです。そのためには、まずメンバー自身が楽しまなければならないと須田さんは言います。「弾いているそばから楽しみが伝われば、聴いている人にもそれが届くはず」この考えが、彼女が音楽に込める情熱の根底にあります。
まとめ
今回のインタビューを通じて、須田祥子さんの情熱と、SDA48が目指す音楽の世界が少しでも伝わったのではないかと思います。三月の公演では、彼女たちの奏でるヴィオラのハーモニーに触れられる貴重な機会です。ぜひ、会場でその音色を体験してください。