米の品質解析
2025-08-08 09:28:53

備蓄米と新米のタンパク質解析結果から見える品質向上の可能性

備蓄米と令和6年産米のタンパク質解析結果から見える品質向上の可能性



東京科学大学認定のベンチャー企業「aiwell株式会社」は、先日、備蓄米と令和6年産米に含まれるタンパク質の解析を実施し、両者のデータに大きな違いがないことを報告しました。この解析は、住友商事北海道との協力により行われ、米に含まれる約700種類のタンパク質を対象にしています。

解析概要


この解析では、7種類の銘柄米(コシヒカリ、ササニシキ、つや姫、ななつぼしなど)、1種類の複数原料米、及び2種類の備蓄米を含む計10品目の米が使用されました。解析手法としては、aiwellが開発したタンパク質解析技術「aiwell IPA」を用い、709個のタンパク質スポットを抽出しました。この技術は、AIを駆使しており、高精度な解析を短時間で実施することが可能です。

解析結果の重要性


解析の結果、備蓄米と令和6年産米においてデータの傾向に大きな差が見られず、どちらも同様の品質状態であることが確認されました。このことは、備蓄米も品質面での信頼性が備わっていることを意味します。

平均相関係数による評価

この評価方法では、それぞれの品目が他の9品目とどれほど似ているかを測定しました。結果は、備蓄米と銘柄米との関係性が銘柄米同士の品種間の違いよりも小さく、備蓄米の特異な傾向は見いだせないことが分かりました。これは、備蓄米が銘柄米と同レベルの品質を維持していると言えます。

主成分分析の実施

主成分分析を用いることで、707個のタンパク質の量に基づいてサンプルの配置を分析しました。これにより、銘柄米と複数原料米のデータが分散し、それぞれのグループ化が明確になりました。つまり、備蓄米も他の米と同じような品質を示していることが示唆されています。

aiwellの技術と今後の展望


aiwell株式会社は、今後も炊飯前後のタンパク質構成の変化を解析し、米の食味との関係についての研究を進めていくことを発表しています。これは、今後の米の品質向上に寄与することが期待されます。また、aiwellが独自に開発した「aiwell IPA」は、医療や農業分野においても広く活用されており、人々の健康管理や食品の品質向上にも貢献しています。今後の新たな研究成果に、ますます注目が集まることでしょう。

私たちの食卓に欠かせないお米の品質について、今回は新たな知見がもたらされた大変貴重な機会となりました。これからもaiwellの活動から目が離せません。


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