キリンホールディングス、9年連続でLGBTQ+活動で「ゴールド」受賞の意義とは?
キリンホールディングス、LGBTQ+活動で9年連続「ゴールド」受賞
キリンホールディングス株式会社は、2023年11月14日、「PRIDE指標2025」において最高評価の「ゴールド」を9年連続で受賞しました。この指標は、LGBTQ+に対する企業の取り組みを評価するものであり、キリングループがその取り組みを通じて、社会への貢献を果たしていることを示しています。
「PRIDE指標」とは何か
「PRIDE指標」は、一般社団法人「work with Pride」により制定されたもので、企業のLGBTQ+への施策を5つの観点から評価します。それには、「Policy」(行動宣言)、「Representation」(当事者コミュニティ)、「Inspiration」(啓発活動)、「Development」(人事制度、プログラム)、および「Engagement/Empowerment」(社会貢献活動)が含まれます。これにより、企業は評価の総合結果として「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」のいずれかで表彰されます。
キリングループの取り組み
キリングループは、長期にわたりLGBTQ+の権利を推進する取り組みを行ってきました。経営陣から全従業員へのメッセージ発信や人権研修、採用面接官の理解促進、外部相談窓口の設置など多岐にわたる施策が展開されています。これにより、職場環境の醸成と個人の尊重が促進されています。
2017年には、社員行動規範を改訂し、性別や年齢、国籍に加え、LGBTQ+に対する不当な差別をなくす旨も明記。また、2018年には人権方針を策定し、各国での人権課題への理解を深めることを目指しています。これらの取り組みは、法定の配偶者や親族を対象にした社内制度の見直しを含み、同性婚や事実婚に配慮した制度改定が進められています。
「キリングループ・ビジョン2027」とLGBTQ+への対応
2019年には長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027」が策定され、「食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV先進企業となる」ことが掲げられました。このビジョンのもと、「多様な人財と挑戦する風土」の浸透が不可欠とされ、2023年1月には「KIRIN Diversity, Equity and Inclusion Plan」が開始されました。これによって、LGBTQ+に関する配慮が一層強化され、従業員が最大限の能力を発揮できる環境が整備されています。
Tokyo Prideへのコラボレーション
また、2025年には協和キリン株式会社や株式会社ファンケルとの合同でTokyo Prideに協賛し、ブースの出展やプライドパレードへの参加も予定されています。これにより、LGBTQ+コミュニティとのさらなる連携が深化し、包括的な社会づくりに向けた努力を続けていく予定です。
結論
キリンホールディングスは、LGBTQ+への取り組みを通じて、多様性と包摂を重視した企業文化を醸成し、こころ豊かな社会を目指しています。今後もさらに多くのステークホルダーに向けて、これまで以上に人権を尊重した取り組みを実施していくことでしょう。キリンの強固な姿勢は、他の企業にも良い影響を与えることでしょう。