名古屋の魅力を香港に伝える特別なイベント、「名古屋の味噌物語 in Hong Kong」が2025年6月12日に開催されました。このイベントは、愛知県中部国際空港株式会社と有限会社山本屋の協力により、香港の食文化に名古屋の発酵調味料の良さを伝えることを目的としています。
イベントは、香港の尖沙咀にある味噌煮込み専門店「山本屋·名古屋百年手打烏冬」と日本料理店「SHIAWASE幸」の二つの施設で行われ、参加者は実際に味噌煮込みうどんを作り、その美味しさを直に体験することができました。約30名の香港のメディア関係者やインフルエンサーたちが参加し、名古屋地方の発酵食文化に触れる貴重な機会となったのです。
名古屋は八丁味噌やさまざまな醤油、日本酒やみりんといった独自の発酵文化を持ち、ぜひ多くの人にその魅力を知ってもらいたい地域です。イベントでは、参加者が味噌煮込みうどん作りに挑戦し、青木晃佑氏による発酵文化の講義を受ける中で、その深い文化的背景を学びました。
特に「山本屋」では、味噌煮込みうどん作り体験が人気を博し、3カ月先まで予約が満杯とのこと。このイベントを通じて、名古屋の醸造文化が伝わることを期待しています。参加者からは「手打ちうどんを作るのがとても楽しかった!」という声や、「白醤油の美味しさに感激した」といった感想が寄せられました。
もう一つの会場「SHIAWASE幸」では、伊藤商店の溜醤油や盛田の白醤油といった発酵調味料を使った刺身の食べ比べや、九重味淋の本みりんの試飲を楽しむことができました。特に、1772年から続く製法で作られるみりんの試飲は、多くの参加者に新しい味の発見をもたらしました。
一つ一つの料理や材料には、それぞれの歴史や特徴があり、参加者はそれらに触れて名古屋の発酵食文化への理解を深めることができました。また、手作りのうどん作り体験では、プロから直接指導を受けることで、参加者は自信を持って手打ちの楽しさを味わうことができ、大満足の結果に。名古屋の味噌文化を他の地域にも広めるべく、今後もこのような観光促進活動を続けていく方針です。
このイベントは、観光のきっかけとして、名古屋に訪れる人を増やすための重要な取り組みでもあり、発酵文化の大切さを再確認する場ともなりました。中部地方の企業と協力し、香港での愛知県発酵食文化の認知拡大に努めています今後も、食を通じて名古屋の良さを発信していくことに期待が高まります。参加者が名古屋に訪れ、さらに多くの人々がその魅力を感じる日をヒマワリのごとく待っています。中部国際空港株式会社の概要として、愛知県常滑市に本社を構えるこの企業は、1998年設立以降、旅客や貨物取扱いの拡充を目指しており、地域経済への貢献も重要な使命としています。イベントはその一環として、食文化の良さを広めることで、名古屋を訪れる観光客の増加に繋げたいと考えています。