特殊詐欺防止のための防犯イベント
埼玉県で行われた「特殊詐欺被害防止キャンペーン」では、的場浩司特別防犯支援官が登壇し、地域住民へ特殊詐欺から身を守るための啓発活動を実施しました。昨年、埼玉県では特殊詐欺による被害が増加しており、特に「オレオレ詐欺」や「ニセ警察詐欺」が多く報告されています。それに応じて、的場支援官は「特殊詐欺は誰にでも襲いかかります。身を守るためには、まず注意を怠らないこと」と訴えました。
特殊詐欺の手口と被害の実情
的場支援官は、特殊詐欺の実態について具体的な手口を紹介しました。例えば、警察官を名乗り「あなたの口座が犯罪に使われている」と電話をかけてきたり、偽の警察手帳を見せるビデオ通話があったりします。これらはすべて、被害者を信じ込ませるための巧妙な手法です。昨年のデータによれば、埼玉県内の特殊詐欺により、1,586件の被害が発生し、被害総額は約53億8,900万円という過去最悪の記録を更新しました。
まずは電話を受けないことが肝心
的場支援官は、これらの被害の多くが電話を通じて起こることを強調し、「犯人からの電話をいかに受けないかが重要です」と語りました。特に注意すべきは、犯人の約70%が海外からの電話を使用しているということです。この背景を踏まえて、的場支援官は「国際電話の利用休止」について説明しました。これにより、海外からの電話を完全にブロックすることができ、犯罪者との接触を回避できます。
家族を守るための具体的な対策
「国際電話の利用休止は、簡単に申し込むことができます。電話やインターネットを通じてぜひ手続きをしてください」と的場支援官は訴えました。この制度は特に、海外に家族や友人がいない方には有効です。的場支援官はまた、「皆さんの大切なお金を詐欺で失うのは本当に悲しいこと。今こそ行動を起こしてほしい」と力強く呼びかけました。
地域全体の安全はみんなの手に
イベントの最後には、来場者一人ひとりがこの問題について意識を向け、地域全体の安全につながるようにとの思いを語りました。的場支援官は、申込書の受付も行い、参加者との対話を通じて防犯意識を深めました。安全な地域を作るためには、個々人がしっかりと行動しなければならないと結論づけ、参加者の意識啓発に尽力しました。
お役立ち情報
今回の啓発イベントは、今後も続けられる予定です。また、国際電話の利用休止については、以下から手続きを行うことができます:
埼玉県の特殊詐欺防止活動は、地域住民の安全を守るための重要な取り組みです。皆さんもぜひ、情報を広めていきましょう。