インディー・ポップの新星、スバクが放つ「Tell Me」
9月3日、注目のアーティストであるスバクが、自身のレーベルから初のシングル「Tell Me」を配信しました。この楽曲は、シンガー兼ギタリストのJade SonとベーシストのLucas Cohenが出会ったことから始まる音楽旅の第一歩です。彼らは、冗談半分で「CASIOPEAのコピーバンド」として活動をスタートし、その後もインディー・ポップやオルタナティブ・ロック、ソウルのグルーヴを取り入れた独自のサウンドを追求してきました。
新曲「Tell Me」は、約90秒という短いながらも、深夜のスムースなトラックであり、穏やかながらも心に響くメッセージを届けています。この曲の特徴は、温かくもわかりやすいボディと、耳に残るフレーズ「Redirect that energy」となっています。リスナーは、このフレーズを通じて自己省察や、欲しいものを上手に伝える能力について考えさせられることでしょう。
Jade Sonは「Tell Me」について次のようにコメントしています。「この曲では、深夜の鼓動をテーマにしています。声をあげずに誠実を求める親密で踊れる雰囲気を目指しました。私たちのサウンドをミニマルに凝縮したものです。」嬉しいことに、これまでの作品スタイルとはまた異なり、ささやくようなボーカルが耳に優しく、聴く側の心を掴みます。
トラックの背後には、バターのように滑らかなベース、しなやかなギター、そして温かな鍵盤の音が広がり、インディー・チルアウトとオルタナR&Bを行き交う新鮮な音の遊びが展開されます。特にリリックには“Redirect that energy”という言葉が象徴しているように、自己反省と欲求の表現にまつわる緊張感が完全に調和しています。
スバクは、ニュージャージー郊外から始まったパンデミック期のベッドルーム・ポップ・プロジェクトを母体に、さまざまな音楽スタイルを展開しています。彼らの音楽は、CASIOPEAのカバーを共通言語にしながら、インディー・ポップやオルタナティブ・ロック、さらにはダンス性を持つセルフプロデュース・インディー・ソウルの多様な影響を受けています。また、NYCでのライブでは、ジャズで鍛えたドラマーAki Goraiが参加しており、スタジオで重視された「ポケット」を、ライブではエネルギーに変換して披露しています。
この「Tell Me」を聴くことで、スバクの音楽がどのように形作られているのか、その魅力をより深く感じることができるでしょう。深夜にぴったりのこの楽曲をぜひ聴いてみてください。
取材及び問い合わせは、
contact@eryngiirecords.comまで。