オリーブの日に寄せる、シリアと小豆島が育む平和の物語
毎年3月15日は「オリーブの日」。この特別な日に、小豆島のオリーブ農家であるm.oliveの森村さんが、シリアとのつながりを深めるオリーブの物語を語ります。本記事では、平和な未来を願う彼の想いと、オリーブがどのようにこの願いを体現しているのかをご紹介します。
オリーブ農園「m.olive」の誕生と平和への思い
你好、森村です。香川県の小豆島で、オリーブ農園「m.olive」を営んでいます。私たちの農園では、夫婦で協力しながら無農薬でオリーブを育てています。環境を大切にし、自然との共生を図る農業を目指しています。
私のキャリアは、陸上自衛隊での19年間に及びます。震災をきっかけに、環境や社会問題に対して強い興味を持つようになり、ボランティア活動にも参加するようになりました。特に2013年には、シリア・イスラエルの停戦監視のための派遣に志願しましたが、内戦の影響で派遣が中止となりました。この出来事が私の人生に大きな影響を与えました。
その後、私たちは小豆島へ移住し、オリーブ栽培をスタートしました。私にとって、オリーブはシリアへの思いを再び呼び起こす存在となり、今では「Go peace‼︎ Go green‼︎」を掲げ、オリーブを通じて平和を訴える活動をしています。
Piece of Syriaとの出会い
オリーブ栽培の歴史を調べていく中で、シリアがオリーブの発祥地であることを知りました。そこで、シリアの子どもたちを支援するNPO法人「Piece of Syria」と出会い、彼らの活動に共感し始めました。オンラインイベントでは、代表の中野さんや、多くのボランティアと関わりを持ちました。そこで体験したシリアの現状や文化への深い理解が、私をさらに奮い立たせました。
私が参加したイベントでは、中東の専門家やシリアに詳しいゲストの登壇があり、実際のシリアの声を聞く機会がありました。これらの経験を通じて、私は「シリアをもう一度行きたい国に」という中野さんのビジョンに感じ共鳴し、自衛隊で叶えられなかった思いを、オリーブファーマーとして実現したいと決意しました。
オリーブの豊かな歴史
オリーブ栽培の歴史は5000〜6000年前にさかのぼり、シリアやレバノンが発祥の地と言われています。古代では、オリーブは神聖視され、さまざまな用途に使われてきました。現在では、シリアは世界中のオリーブ生産国の一つであり、生産量では6〜10位にランクインしています。
日本でもオリーブ栽培が始まったのは明治41年で、現在は小豆島だけでなく、全国各地へと広がりを見せています。最初は三重、鹿児島の各地で試験栽培が行われ、小豆島だけが成功を収めました。
日本のオリーブの魅力と効能
ここ小豆島では、オリーブの木が育む美味しいオリーブオイルが生産されています。オリーブオイルには多くの健康効果があり、アンチエイジングや血液サラサラ効果、副作用のない腸内環境の改善まで期待されています。
この土地で育まれるオリーブは、テーブルオリーブとしても人気があります。私たちは、家庭ごとの秘伝の味を持つオリーブの加工品を作り、この土地の特産品を広めています。また、お客さまにはオリーブを使った料理を楽しんでいただける場所を提供しています。
終わりに
Piece of Syriaとの連帯を持ちつつ、私はオリーブを通じてシリアの文化を広めていきたいと考えています。3月15日、オリーブの日には、私たちの思いを込めた料理を皆さんに楽しんでいただきたいです。「シリアをもう一度行きたい国に」をテーマに、平和を突き詰めたオリーブのメッセージを強く伝え続けます。私たちの未来は、オリーブを育てることで育まれるのです。