ポーランド留学生を迎えるアルテジェネシスのサマープログラムの舞台裏

横浜に本拠を置く美容室チェーン、株式会社アルテジェネシスは、近年注目を集めている「サマープログラム」を通じてポーランドの留学生たちとの国際交流を深めています。本プログラムは、ポーランドで日本学を学ぶ学生たちを対象に、日本の美容文化に触れる貴重な機会を提供しています。昨年、コロナ禍の影響からの約３年の中断を経て、2025年にも新たな留学生を迎えることが決定。これまでに23名の学生がこのプログラムを経験し、多くの成果を上げてきました。

国際交流の起点

アルテジェネシスとポーランドの関係は、2005年に始まりました。当時、ポーランドの大手美容室チェーン「Trendy Hair Fashion」との提携をきっかけに、美容を通した民間交流がスタートしました。その後、双方の参加によるコンテストやヘアショーが行われる中で、国際的な友好関係が築かれていきました。2014年には、この交流を基盤として、駐日ポーランド共和国大使館の協力のもと、短期留学プログラムとしてのサマープログラムが始まりました。

このプログラムでは、ポーランドの学生たちが日本のサロンでの研修や社内講習、さらには文化体験を通じて、日本の社会と美容文化を深く理解することを目的としています。特に、授業や研修だけでなくフィールドワークを取り入れることで、実践的な学びの場を提供しており、参加者は自らの卒業論文作成にも役立てることができるのです。

コロナ禍からの再スタート

コロナ禍による中断からの再開と同時に、プログラムの内容も見直され、短期留学形式にリニューアルされました。ポーランド出身のスタッフによる指導が行われ、学生たちは日本の美容文化への理解を深めつつ、社会で役立つ知識やスキルを身に付けています。

このような教育の機会は、日本・ポーランド両国の将来を担う人材の育成に大きな貢献をしており、学生たちにとっても大変意義深いものとなっています。

期待される未来

特に、ポーランドの名門大学での日本学科は、高い倍率で知られているため、その入試に通過した学生たちの交流は、両国の文化理解と国際的な架け橋となる重要な役割を果たしています。アルテジェネシスは、今後もこのような国際交流を引き続き推進し、優秀な人材の育成に努めていく方針です。

国際的な舞台での活躍

サマープログラム参加者の一人であるポーランドの学生、ガブリエル・ポプアフスキさんは、2025年開催の大阪・関西万博にて、ポーランドパビリオンの案内役を務めています。彼は万博においてポーランドの魅力を伝えるだけでなく、新たな文化理解の促進に貢献しているのです。

彼は、プログラムを通じて日本の文化を学び、国際的な場で人々をつなぐ能力を育んできました。「アルテジェネシスのサマープログラムは、私にとって非常に大きな成長の機会でした」と彼は振り返ります。卒業後にはワルシャワ大学の修士課程へ進学し、さらなる学びを深めていく予定で、日本とポーランドの文化的な交流を手助けするイベントを企画したいと考えています。

来る2025年度のプログラム

2025年度のサマープログラムは、7月13日から8月9日までの間に実施されます。今回もポーランドで日本学を専攻する若手学生たちを迎え、彼らが日本社会の素晴らしさを体験できるプログラムが計画されています。

このように、アルテジェネシスは国際交流を通して、将来を見据えた人材育成に力を入れ続けることで、両国の架け橋としての役割を果たしていくことでしょう。