自然共生サイトに認定された「城の平ヴィンヤード」
最近、山梨県に位置する「シャトー・メルシャン 城の平ヴィンヤード」が、環境省から自然共生サイトとして認定されたことが発表されました。この取り組みは、持続可能な農業と生物多様性の保全を両立させるモデルとしての評価がなされています。キリンホールディングスの社長である南方健志氏がリーダーシップを取る中、メルシャン株式会社の運営するこのヴィンヤードが最初に認定されたのは2023年10月の「椀子ヴィンヤード」に続く、重要な一歩となっています。
自然共生サイトとは?
「自然共生サイト」とは、環境省が認定した、持続的に生物多様性の保全が行われる地域を指します。この制度は、2023年度から施行されたもので、国際的な生物多様性目標「30by30」の実現を目指しています。この目標は、2030年までに地球全体の陸地と海の30%以上を保全区域として確保することを求めています。認定を受けた「城の平ヴィンヤード」は、この重要な目標に向けた一環として、国際データベースOECMsにも登録される予定です。
城の平ヴィンヤードの背景
「城の平ヴィンヤード」は1984年から、カベルネ・ソーヴィニヨンの栽培を目的に、垣根式栽培を採用し始めた日本初の自社管理畑です。ここでは、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドの品種が育てられています。特徴的な点は、昼夜の寒暖差が大きく、ブドウが成熟するのに最適な気候条件を備えていることです。標高550~600mという高度に位置し、粘土質の土壌と豊富な日照量を活かし、風通しの良さがブドウ栽培に貢献しています。
この地域で生産されるアイコンワイン「城の平Ortus(オルトゥス)」は、ラテン語で「起源」を意味しており、「城の平」がメルシャンのブドウ栽培の源流であることに由来します。特にこのワインは、市場でも高く評価されています。
持続可能な農業の意義
「城の平ヴィンヤード」は、元々観光農園として造られた場所から、適切な管理を行うことで、在来種や希少な草原生態系を復元し、豊かな生態系を形成しました。このプロセスは“二次的自然”と呼ばれ、人間の手によって守られている自然の代表例です。キリングループは今後も環境課題に積極的に取り組み、持続可能な農業の実践を続けていく方針を表明しています。
今後の展望
メルシャンは、「日本を世界の銘醸地に」というビジョンを持ち、世界で通用する品質のワインを安定的に生産することを目指しています。具体的には、高品質なブドウを持続可能に確保するため自社管理畑の拡大を進めています。また、今後もプラスの影響を与える様々な取り組みを通じて、自然と人とのより良い関係を築いていくことが期待されています。
ワインのラインナップ
「城の平ヴィンヤード」では、以下のワインが販売されています:
- - 「シャトー・メルシャン 城の平 オルトゥス 2019」
- - 「シャトー・メルシャン 城の平 2018」
- - 「シャトー・メルシャン 城の平 ロゼ 2020」(ワイナリー限定品)
これらのワインは、豊かな自然環境の中で育まれたブドウから作られたもので、味わい深い体験を提供してくれます。ぜひ一度、味わってみることをお勧めします。