プロジェクトのスタート
地域資源の循環と持続可能な社会への取り組みが、東京・足立区で新たに始まりました。コーヒーの廃棄物である「コーヒーグラウンズ」を活用した「#あだちぐるぐるコーヒープロジェクト」です。このプロジェクトは、株式会社ソーイとユーエスフーズ株式会社の連携によって実現します。
ソーイが開発した独自の発酵技術「UP0TECH®」を用いて、通常は廃棄されるコーヒーかすを新たな食品やスイーツの原料にアップサイクルすることを目的としています。この技術は、環境負荷を最小限に抑えた形でのサーキュラーエコノミーの構築を目指しています。
ナップサイクルの背景
日本では毎年約86万トンものコーヒーグラウンズが廃棄されています。この問題を解決すべく、ユーエスフーズはコーヒーロースターの支援と共に、廃棄物の活用方法について模索を始めました。こうした背景から、自社の持つ300年の発酵技術を活用したいとの依頼がソーイに寄せられ、プロジェクトが立ち上がりました。
あだちぐるぐるコーヒープロジェクトの内容
このプロジェクトは、地域に根ざしたコーヒーの魅力を広める体験型イベント「COFFEE TOWN ADACHI」とも連携しています。イベントは、コーヒーの栽培から抽出までのプロセスを学びながら楽しめる内容で、11月29日に予定されています。参加者はコーヒーの新しい楽しみ方を発見し、地域の人々とつながりを深めることができるでしょう。
UP0TECH®の技術的特徴
「UP0TECH®」は、コーヒーグラウンズを乾燥させずにペースト化し、発酵させることで食品や化粧品の原料に加工する技術です。このアプローチにより、従来のプロセスで排出されるCO2を削減しつつ、コーヒーの資源を最大限に活用できます。ソーイは、この技術が環境問題解決に寄与することを期待しています。
コーヒーを楽しむ二度の瞬間
コーヒーは、淹れて飲むだけでなく、その後の活用にも新しい価値があります。一度目は香り高いコーヒーとして楽しみ、二度目はUP0TECH®の技術を通じて発酵された新しいスイーツやドリンクとして楽しむことができるのです。これにより、コーヒーの消費者に新たな体験を提供することが可能となります。
実施計画と展望
このプロジェクトは今後、様々な商品企画を通じて地域内のコーヒー店や菓子店で新商品として販売される予定です。また、ソーイは技術的なサポートを行い、持続可能な循環システムの構築を進めます。技術を用いた新しい商品を地域で展開し、より広範囲へとこのアイデアを広げていくことを目指しています。
代表者のメッセージ
ソーイの石垣哲治は、「当社の発酵技術が地域の課題解決に貢献できることを嬉しく思います。ゼロウェイスト社会に向けて、一緒に価値ある資源に変えていきましょう」と語っています。ユーエスフーズの杉本幸広も「コーヒー業界の新たな持続性を生み出せるよう、このプロジェクトを共に成功させたい」と意気込みを示しています。
参考リンク
このプロジェクトを通じて、コーヒーの新しい楽しみ方が広まるだけでなく、地域の活性化にもつながることが期待されています。今後の展開に目が離せません!