新作公演の発表
演劇ユニット「ケムリ研究室」が、2026年の春に東京・シアタートラムにて新作公演を行うことが決定しました。ケムリ研究室は、劇作家で演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(通称KERA)と、俳優の緒川たまきが中心となって2020年に始動したユニットです。これまでに数々の独創的な作品を生み出し、多くの観客を魅了してきました。
キャンペーンの軌跡
2020年にコロナ禍の影響を受けた多くの人々に、希望を与えるべく初演されたロマンティック・コメディ『べイジルタウンの女神』から始まり、その後も安部公房の小説『砂の女』の舞台化や、近未来SF劇『眠くなっちゃった』など、毎回異なるスタイルとテーマで観客を驚かせてきました。特に『砂の女』は第29回読売演劇大賞で優秀作品賞を受賞し、緒川たまきは最優秀女優賞に輝くなど、多くの評価を得ています。2025年には『べイジルタウンの女神』が再演され、ますますパワーアップした内容で観客を楽しませました。
新作の詳細
来年春に上演される新作は、「ナイーブな人たちの小さな物語」というコンセプトのもと、主に会話劇が展開されます。これまでの作品で特徴的だった技術的な演出は封じられ、より人間関係や感情に焦点を当てた濃厚な内容が予想されています。KERAと緒川の構想の中には、少し前の日本の時代を舞台にした、兄妹の不器用な日常が描かれる予定です。公開された仮チラシのデザインからは、レトロモダンな雰囲気が漂い、これまでとは異なる手触りの作品に期待がふくらんでいます。
出演者の顔ぶれ
本作の主演は、当然ながら緒川たまきが務めます。彼女に加え、映画『ドールハウス』や舞台『A Numberー数』で活躍を続ける瀬戸康史や、初共演となる姉の瀬戸さおり、劇団「ふくふくや」の林のひとと、ニトリCMでお馴染みの清水伸、劇作家としても名を馳せる赤堀雅秋、近年声優としても高い評価を得ている萩原聖人、昔に舞台出演が久々の鈴木慶一など、バラエティ豊かな俳優陣が揃っています。この多彩なキャストが、作品にどのように命を吹き込むのか、期待が高まります。
チケット情報
東京公演は2026年3月29日(日)から4月19日(日)まで行われ、その後は4〜5月にかけて各地を巡演する予定です。東京公演のチケットは、2026年2月より一般発売が開始されますので、要チェックです。
この作品が初めて披露されるシアタートラムの独特の空間で展開される“ナイーヴな人たちの小さな物語”に、ご期待ください。最新情報は、キューブのオフィシャルサイトで随時発表される予定です。