平和を願う歌声
2025-07-22 13:58:25

広島の学生たちが歌で平和を願う「ASH PEACE project」

平和のメッセージを届ける歌声



広島市南区に位置するアクターズスクール広島が、平和をテーマにしたプロジェクト「ASH PEACE project」を展開しています。在校生36人が参加し、平和のメッセージソング5曲をレコーディングしたのは、今年の7月19日から21日の3日間です。

このプロジェクトでは、さまざまな年代の生徒たちが協力し合い、合唱曲「Hello, Thank You, Sorry, All right」、ユニット曲「サンタと神様」、さらにはソロ曲「Mother Earth, Mother」や「瓦礫に花は咲かない」、最後に「ノーモアノーウォー」の5曲が制作されました。参加者は小学1年生から高校1年生まで、多様な年齢層の子どもたちです。

各曲のメッセージ



「Hello, Thank You, Sorry, All right」 では、平和の第一歩が互いを理解し合うことにあるというメッセージが込められています。挨拶、感謝、謝罪、肯定の4つの言葉が織り交ぜられ、明るい未来への希望を歌い上げます。

「サンタと神様」は、信仰の象徴を通じて、辛い現実を前に前向きに生きる力を与えてくれる存在の重要性を示しています。子どもたちの心の平和を願い、「君を守ってくれる」存在の力強さを伝えています。

「Mother Earth, Mother」では、地球を「母」と捉え、命のつながりの重要性を訴えています。「この世界を壊してなるものか」というフレーズは、世界を守ることの大切さを伝える強いメッセージです。

「瓦礫に花は咲かない」の曲では、文明の技術と無意識な加害性について鋭く指摘し、現実と理想の間での葛藤を表現しています。その中で「再生への希望」と「警告」が同時に歌われています。

「ノーモアノーウォー」は、平和を願う強い意志が込められた曲です。争いが続く現代社会に対して、同い歳の子どもたちが「眠れぬ夜を過ごしている」ことを訴え、この曲を通じて「もういらない」というシンプルで力強いメッセージを発信します。

生徒たちの思い



レコーディングに参加した小学5年生の陽葵さん(11)は、「戦争がなくなることを願い、この曲を歌った。戦争をしている国の人々にも届いてほしい」と心の内を語ります。また、小学4年生の鈴花さん(10)は、「サンタと神様がいることで皆がハッピーになるというメッセージが込められていると思う」と話し、未来への希望を表現しました。

中学2年生の小暖さん(13)は、「平和への思いが込められた曲で、歌い方を変えて表現したい。みんなに伝わってほしい」と強く訴える姿が印象的です。

プロジェクトの背景と今後の予定



アクターズスクール広島は、被爆80年、戦後80年目の今年、「音楽の力で平和の大切さを広めよう」という理念を掲げてこのプロジェクトを始めました。世界中で続く紛争に対して、子どもたちの素直な言葉で「戦争を止めて」と訴える姿は感動的です。

楽曲は8月15日から配信され、広島駅南口地下広場ではリリースイベントが開催予定です。午後5時と6時の2回にわたって行われます。また、CDのリリースは9月23日を予定しています。プロジェクトの結果が、多くの人たちの心に響き、平和の実現につながることを願っています。


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