衛星データ活用とワイン
2026-08-04 12:20:52

気候変動を克服する!キリンの衛星データ活用提案が受賞

気候変動を克服する!キリンの衛星データ活用提案が受賞



日本のワイン産業が新たな局面を迎えています。キリンホールディングス株式会社の「スペーステロワール」が、衛星データを活用してブドウ栽培やワインづくりの課題解決に向けた提案として評価され、2つのコンテストで栄誉ある賞を受賞しました。この提案は、カリフォルニアやフランスのワイン産地のような高付加価値市場を目指す日本ワインの未来に大きく貢献する可能性を秘めています。

受賞の背景



キリンは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主催する「NEDO Challenge, Satellite Data」において、「生産現場の課題解決に資する技術開発」で第2位を受賞しました。提案名は「スペーステロワール ~衛星データによるテロワール可視化技術の開発と日本ワインの高付加価値化~」。この提案は、ブドウ生産の改善や品質向上を目指すために、衛星データによって地域特性を可視化することを目的としています。

さらに、農林中央金庫がスポンサーの事業アイデアコンテスト「衛星データ活用アワード2025-2026」においても、同様の提案が審査委員特別賞を獲得しました。この成果は、キリンの飲料未来研究所の研究者たちのたゆまぬ努力の賜物です。

提案の具体的内容



「スペーステロワール」は、テロワール(地元の特性)を科学的な視点で捉え直し、例えば土壌や気候などの物理的要素だけでなく、農家やワイン醸造家の思いも加味することで、より深い意味でのワインの地元性を可視化しようという試みです。具体的には、地理的データ、気象データ、生態系データ、そしてブドウやワインの成分データを組み合わせて、収穫日の判断や栽培改善に役立てることが期待されています。

この技術の3つの機能には、以下のような要素が含まれます:
1. 目指すワインに近づくための方向性の提示
2. 栽培改善に向けたレコメンド機能
3. 収穫期の的確な判断支援

農家や醸造家はNDVI(正規化植生指標)や糖度・酸度データと連動した具体的な助言によって、感覚的な判断だけに頼らず、客観的なデータに基づいて意思決定を行えるようになります。これにより、ワインの品質向上はもちろん、地域の農家やコミュニティの思いを十分に反映した生産が実現するのです。

先進技術の導入と未来展望



現在、キリンではこの提案を試験導入することを計画しており、さらなる高機能化や他地域への拡大を目指しています。また、将来的には新たな農産物や加工品などへの応用も視野に入れているため、期待が高まります。このようなイノベーションがもたらされれば、日本の農産物や加工品のブランドを強化し、さらには海外展開に繋がる可能性が期待されます。

衛星データ活用の意義



「NEDO Challenge, Satellite Data」は、農林水産業における衛星データの活用を促進し、さまざまな社会課題の解決を目指すプログラムです。キリンの提案は、このプログラムの趣旨に合致し、農林水産業を支える新たな価値を創出するものであると評価されています。
これからも、キリンは自然の力を活用した持続可能な事業を追求し続け、豊かな地球の恵みを未来へ継承するための責任を果たしていきます。


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