風情ある赤穂の地で新たな役作りのインスピレーションを得る
11月7日、舞台『忠臣蔵』で大石内蔵助を演じる俳優・上川隆也氏が、作品のゆかりの地である赤穂を訪れました。この訪問は、隆也氏が舞台の成功を願うための特別なものであり、彼の心には深い思いが宿っていました。
大石神社での祈願
訪問初日、隆也氏はまず赤穂にある大石神社を参拝しました。ここは大石内蔵助が祀られている神社で、隆也氏は舞台の成功を祈るために拝殿に昇殿し、玉串を捧げるなど、厳かな雰囲気の中で参拝を行いました。「赤穂に来るのは初めてですが、皆さんに温かく迎えていただき、本当に良かったです。これから舞台に臨む上で、祈願したのは関係者の健康と舞台の成功です」と、感慨深く語っていました。
その日の夜、赤穂の歴史を思いながら内蔵助を演じることへの責任感の強さを実感した隆也氏。彼は、「長い歴史の中で、内蔵助のような偉大な人物を演じることができることに感謝しています」と続けました。
義士史料館の展示に感動
大石神社を後にし、隆也氏は義士史料館や宝物殿も訪れました。数多くの展示物を目の当たりにする中で、赤穂の人々が四十七士をどれだけ誇りに思い、大切にしていたのかを感じ取ったようです。「その品々を見ていると、彼らがどれだけ尊敬されていたかが伝わってきました。赤穂の地の人たちの思いが、私の演技にも影響を与えるでしょう」と語りました。
重要な地を巡る旅
また、隆也氏は大石内蔵助の邸宅の長屋門も訪れ、歴史を感じる瞬間を味わいました。「ここを内蔵助が通ったかもしれないと思うと、非常に感慨深いです」としみじみと述べました。その後、彼は花岳寺に立ち寄り、四十七士のお墓にも手を合わせたそうです。「彼らの名前に含まれる刃の文字には、特別な意味があると思います。その重さを感じることができました」とその時の心情を語りました。
若い世代への思い
赤穂を巡った後、彼は「この土地への愛情が内蔵助役づくりの基盤になっていると感じます」と抱負を語りました。そして、舞台『忠臣蔵』が再び若い世代に受け入れられることを願い、「この作品を通じて何かを感じていただければ幸いです」と想いを語りました。
舞台『忠臣蔵』の上演情報
舞台『忠臣蔵』の公演は、12月12日から東京・明治座で始まり、名古屋、高知、富山、大阪、新潟など全国6カ所で上演予定です。詳しい日程などは公式ホームページでご確認ください。
公式サイト:
忠臣蔵公式ページ
古の武士の物語を新たな視点で引き出す上川隆也氏の姿に、私たちもぜひ注目したいところです。