文楽公演の魅力
2025-01-22 12:39:27

日本の伝統美を感じる、文楽公演『妹背山婦女庭訓』の魅力

文楽公演『妹背山婦女庭訓』開催のご案内



国立劇場は、首都圏での伝統芸能の振興を目的に、品川区と文京区の2会場において、大作『妹背山婦女庭訓』の公演を行います。この公演は、文化功労者に顕彰された人形遣い・吉田和生の記念も含まれた特別なものとなっています。

公演概要



  • - 日程: 令和7年2月8日(土)から16日(日)と、2月20日(木)から26日(水)
  • - 会場: きゅりあん大ホール(品川区)、文京シビックホール大ホール(文京区)
  • - 出演: 人形浄瑠璃文楽座の主要キャストによる特別上演

『妹背山婦女庭訓』とは


『妹背山婦女庭訓』は1771年に初演された文楽の名作で、敵対する二つの家の少年少女の悲恋を描く物語です。日本版『ロミオとジュリエット』とも称され、多くの複雑な人間関係と感情の葛藤が織り込まれています。この作品は3部制になっていて、それぞれ異なる視点から物語が展開されます。

物語の構成


  • - 第一部: 恋に落ちた久我之助と雛鳥の出会いを描き、彼らを取り巻く家の敵対関係を呈示します。
  • - 第二部: 帝への復権を目指し子を犠牲にする旧臣の悲劇を描き、時代背景を重視した内容です。
  • - 第三部: 身分違いの恋によって政争に巻き込まれる娘の激しい恋物語が進行します。

このように、各部は独立して楽しむことも可能ながら、通しで見た時にはより深い感動が得られます。

脚本と演出


この作品の脚本を手掛けたのは、近松半二らの名作家たちで、近松は日本における人形浄瑠璃の黄金期の代表的な作家とされています。舞台全体に広がる日本の四季を感じる美術や衣装、そして義太夫の演奏は、観客にとって、時代を越えた感動を提供します。

吉田和生の芸と才能


人形遣いの吉田和生は、文化功労者として顕彰されており、彼の演技は非常に高く評価されています。特に、彼が演じる後室定高の役は、彼の師匠・吉田文雀が得意とした役でもあり、彼自身にとっても大切な演目の一つです。彼の至芸をぜひご堪能ください。

チケット情報


チケットは各部ともに販売されており、特に学生料金も用意されているので、教育機関の方々も気軽に参加できます。公演の前には当日券も販売されるため、事前に予約をしておくことをおすすめします。

終わりに


この特別な公演を通して、日本の伝統芸能の美しさと深さに触れることができる貴重な機会です。ぜひ、この日本の文化の一端を感じるためにも足を運んでみてください。


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