横浜能楽堂開館30周年特別公演
横浜市にある横浜能楽堂が開館から30年を迎え、この特別な機会にふさわしい公演が計画されています。特別公演は、2026年10月24日(土)に開催され、能の名曲「西行桜」が初演されることが決定しました。人間国宝である大坪喜美雄氏が演じるこの作品は、一夜の交流を詩情豊かに描いています。他にも狂言の名家・野村又三郎を迎え、豪華な内容が期待できる貴重な機会となっています。
特別公演の詳細
この公演では、横浜市在住の大坪喜美雄が能「西行桜」を演じます。「西行桜」は、西行法師と老桜の精が織り成す幻想的な物語で、桜の持つ華やかさとは裏腹に、老桜の静かな趣を表現しています。大坪氏の繊細な謡(うたい)や端正な舞姿に期待が高まる中、この特別な舞台は、能の持つ精神と美しさを存分に堪能できることでしょう。
狂言では、名古屋の狂言の名家である野村又三郎家が「八尾 替装束」を上演します。この作品は、普段の狂言とは一味違った特殊演出を使用し、異色の作品を華やかに演じることが特長です。
秋の夜に織り成す名曲の数々
能「西行桜」の魅力
能「西行桜」は、多くの名歌を残した西行法師と老桜の精の交流を描いています。物語は、花見を楽しむ人々の中で、一人静かに桜を眺める西行から始まります。彼は「桜のせいではなく、人々が群れ集まるからこそ、この静けさが害されるのだ」と詠むシーンは、感慨深いものがあります。夜になると、老桜の精が現れ、桜に何の咎もないことを語り、西行との出会いを喜びつつ別れを惜しみます。このように、詩情豊かな物語が進む中で、色彩豊かで美しい舞台が表現される予定です。
狂言「八尾 替装束」の楽しみ
一方、狂言「八尾」は、閻魔という恐ろしい存在をユーモラスに描き、観客を楽しませます。物語では、亡者が閻魔大王に手紙を持参し、少し comedic な場面が展開されます。特に、閻魔大王が登場し、亡者を責める際に生まれる緊張感とユーモアのバランスが絶妙です。また、今回の公演では特別な装束が用いられ、通常の演技とは異なる視覚的な楽しみも提供される予定です。
大坪喜美雄と野村又三郎の経歴
大坪喜美雄氏は1947年生まれで、東京都出身。59年に大坪十喜雄の養子となり、重要無形文化財の保持者として、日本の伝統芸能を広める活動を続けており、横浜市に在住しています。
一方、野村又三郎氏は1971年生まれで、名古屋の狂言文化を継承しています。2013年度には愛知県芸術文化選奨文化賞を受賞し、優れた技術と表現力を持つ演者です。
公演情報
- - 公演名:横浜能楽堂開館30周年記念特別公演
- - 日時:2026年10月24日(土)14:00開演(13:30開場)
- - 会場:横浜能楽堂
- - 料金:
- S席:8,000円
- A席:6,000円
- B席:5,000円
(全席指定)
横浜能楽堂
〒220-0044 横浜市西区紅葉ケ丘27-2
電話045-263-3055(9:00~18:00)
WEB:
横浜能楽堂
この特別公演は、能と狂言の素晴らしさを一度に楽しむことができる絶好の機会です。ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。