特殊詐欺防止への取り組み
京都府右京警察署で、警察庁特別防犯対策監の杉良太郎氏が特別訪問し、地域の特殊詐欺防止対策について意見交換を行いました。令和6年における京都府の特殊詐欺被害額はなんと約11億4000万円に達し、過去10年間で最も深刻な状況となっています。この事実を受け、杉氏は「自分は騙されない」と過信することが最も危険であると警告しています。
「明日は我が身」の意識を持つべき
杉良太郎氏は、特殊詐欺の増加に対して警鐘を鳴らし、「自分は大丈夫」という気持ちこそが危険の素であると強調します。具体的には、知らない番号からの電話や、海外からの不審な電話に応じるときは注意が必要で、「この世の中では、自分の身を守る意識が特に重要だ」と述べました。
被害防止のための具体策
杉氏は、被害を防ぐために利用できる便利なサービスも紹介しました。たとえば、NTTのナンバーディスプレイやナンバーリクエストといったサービスを無料で申し込むことができ、これを活用することで不審な電話を自動的に排除することができます。
安全な社会を目指そう
最後に杉氏は、「個々が自分の財産を守る意識を持ち、お互いに注意をし合いましょう」と呼びかけました。特殊詐欺に関する幅広い知識を持つことが必要であり、周囲の人々と協力し合うことで安全な社会を築くことができると力説しました。
防犯罪プロジェクト「SOS47」
さらに、杉氏の訪問と意見交換の背景には、全国各地で特殊詐欺対策を推進する「ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦~」プロジェクトがあります。これは、全国の47都道府県警察と連携し、特殊詐欺の被害を防ぐための対策と広報活動を2018年から行っています。
イベント開催概要
この特別監による意見交換会は、2025年3月7日に京都府警右京署で実施されます。杉良太郎氏を迎え、地域対策について議論する貴重な機会として、参加者には被害防止に向けた情報が提供されるでしょう。地域社会全体が一丸となって、特殊詐欺被害を減少させるための取り組みが期待されています。
皆さんも、『明日は我が身』と常に考え、自分自身や周囲の人々を守っていきましょう。