いくら危機と魅力
2025-04-24 11:11:39

北海道白糠町のいくら危機と極上いくらの魅力に迫る特集

北海道白糠町といくらの魅力



北海道の東部、釧路市の隣に位置する白糠町。ここは自然に恵まれ、漁業や林業が盛んな町です。町内には茶路川や庶路川、音別川といった鮭が産卵に戻る川が流れています。この立地のおかげで、白糠町は「秋鮭」と「いくら」の豊富な漁獲量で知られ、多くの人々に愛されています。また、ふるさと納税の返礼品としても高い人気を誇っています。近日中には、特定のいくらの返礼品をすぐにお届けする「すぐにお届けキャンペーン」も開始される予定です。

いくらの生産の違い


白糠町での「シラリカいくら」を製造販売しているのが広洋水産株式会社です。この会社は、日本に初めて「いくらの醤油漬け」を広めた老舗です。営業部長の工藤啓介さんにお話を伺うと、今のいくら事情について多くの教訓を得ることができました。

いくらの価格変動の現状


工藤さんは、「10年、20年前には鮭の漁獲量が15万トンだったが、現在はその3分の1に減少している」と語ります。これは、いくらの生産に直接的な影響を与えており、国内のいくらの需要を支える鮭が激減しています。

多くの日本人は伝統的に国内産のいくらを消費していますが、今やアメリカやロシアからの輸入品に頼るのが現状です。日本産の鮭を使ったいくらは年に一度の9月から10月の間のみ生産されており、この時期に採取されたいくらは、一年を通じて味わいの良さを保たれています。

世界的な需要の高まり


最近の健康ブームや日本食の人気により、世界中でいくらの需要が高まっています。アメリカやロシアは主要な供給国ですが、特にロシアは国内消費が多く、いくらの国際価格を押し上げる要因となっています。日本では、一般的にいくらは「醤油漬け」として親しまれていますが、海外では「塩いくら」が主流です。

日本文化におけるいくら


工藤さんが特に自信を持っているのは、日本に「いくらの醤油漬け」を広めたという誇りです。彼らの技術によより、いくらの品質が保証されていることにも力を入れています。工藤さんのおすすめは、「いくら丼」です。白ご飯との相性が抜群で、いくら本来の旨味を存分に感じることができます。

未来に向けての課題


しかし、厳しい現実もあります。いくらの価格は年によって最大5000円/kgも変動し、近年では需要が増加する一方で供給が減少しており、消費量も減少しています。

工藤さんは、「いくらはただの食材ではなく、自然の恵みであり、技術と想いが詰まっている」と語ります。彼らは品質に納得できないなら作らないという強い信念を持っており、未来のためにこの大切な文化を残していく覚悟があるそうです。

北海道白糠町の地域と文化を守るためにも、私たちがいくらを消費する意義を再認識することが求められています。白糠町の戻って来る鮭たちのためにも、彼らの努力や情熱を今後も支え続けていきたいと思います。


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